ネットで薬の販売が解禁になるって、いいこと・悪いこと?

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更新日:2013年11月28日

ネットで薬の販売が解禁になるって、いいこと・悪いこと?

医薬品のネット販売は、利便性と安全性のバランスをとり、患者とどうリスクコミュニケーションを図っていくかということがカギになるのかと思います。

薬のネット販売が解禁になっていいこと(利便性)

利便性に関してはいうまでもなく、自宅にいて、購入できるサイトからいつでも医薬品を購入できるということです。ネット注文して、即日自宅まで届けられるのであれば、つらい風邪の時に外出して体調をくずしたり、他人に風邪をうつすリスクを少なくすることもできます。すぐ近くにコンビニやドラッグストアが無いという場合は、なおさら便利です。

薬のネット販売が解禁になって悪いことになる可能性(安全性)

医薬品のネット販売で安全性が特に問題にされるのが、薬局やドラッグストアでは消費者が原則専門家の説明無しでは購入できないリスクの高い薬(第1類医薬品)と店舗で販売個数制限をしてい乱用等のリスクをもった医薬品です。
ネット販売では安全性確保のため購入フォームに、性別・年齢・症状・副作用歴の有無及び内容、持病の有無や内容、医療機関受診有無及び内容、妊娠・授乳中であるか否か等の質問項目が設けられていて、クリアしないと進めなくなるような工夫等が求められています。また購入者には、用法・用量、服用上の留意点、服用後注意すべき事項、必要に応じて医療機関を受診する旨の注意、情報を行った薬剤師の氏名等が連絡されることになっていて、乱用等リスク医薬品についても、販売個数制限や確認作業への対応義務づけがなされます。
ただ、いくら丁寧にチェックしても、ウソを記載されたり、なりすましされたりした場合まではチェックしきれないという懸念は残ります。また面と向かっての細かな症状の把握やキメ細かな相談はしにくくなってしまいます。

スイッチ直後品目等のネット販売についてはリスク高くより慎重に

医療用医薬品になく直接新成分配合の市販薬として承認された製品や、医療用からスイッチしたばかりのスイッチ直後品目は、市販薬として使ってもらい安全性に問題がないかの検証が市販後調査という形で行われます。安全性のデータがある程度集まり、市販薬としての安全性を評価できるようになるまでの時間として3年ぐらいはネット販売は控えるべきという方向になっています。
ネット販売できない劇薬品目、処方箋医薬品等は、専門家の診断や取扱いが必要とされる医薬品ですので、ネット販売による薬害の発生のリスクがきわめて高くなります。
重篤な副作用が出る可能性があるかぜ薬等では、禁忌事項や専門家への相談を促す旨を記載するようになっています。医薬品のリスクに応じ、ネット上できちんと注意喚起をしていくことが大切です。

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