ジェネリック医薬品の海外での普及度

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更新日:2013年12月17日

ジェネリック医薬品の海外での普及度

日本は、国民皆保険制度も充実し、一定の自己負担額で必要な医療を受けられるようになっています。また日本は最も医療が進んでいる国の一つですが、海外のジェネリック医薬品の普及はどうなのでしょうか。

ジェネリック医薬品の海外でのシェア

2011年またはそれに一番近いデータとして、OECD(経済協力開発機構)が「Health at a Glance 2013」の中でまとめている医薬品市場全体におけるジェネリック医薬品の海外でのシェアを出しています。
これによると、日本のジェネリック医薬品のシェアは金額ベースで9%、数量ベースで23%になっています。
数量ベースでいくと、ドイツが76%、イギリスが75%、ニュージーランドが73%、デンマークが72%、スロバキアが70%と高くなっています。アメリカは2009年ですでに72%になっています。
OECE19各国の平均が41%となっています。
主要国で低い国をみると、数量ベースでイタリアが16%、アイルランドが18%、スイスが21%、フランスが25%、スペインが34%、チリが29%、ポルトガルが30%となっています。
ポルトガルでは、2000年ゼロだったものが、数量ベースで30%へ、スペインでは2000年3%だったものが34%にまで上がっています。この両国では、経済の後退が起こっている中、国家予算を減らすという施策のもと積極的にジェネリック医薬品が利用されているという結果となっています。
ジェネリック医薬品のシェアは、特許切れ医薬品の数や医師の選好にもよる影響もありますが、国の政策によるところも多いようです。イギリスやニュージーランドでは指令がないにも関わらずジェネリック医薬品が浸透して多く使用されています。
フランスでは、伝統的に医師・薬剤師・患者のジェネリック医薬品に対する認識や評価は低くかったものの、ジェネリック医薬品の使用率を上げる政策を実行しています。

ジェネリック医薬品のシェア率が高い国の政策

イギリスでは、保健省が特許期間満了後すぐにジェネリック医薬品を販売できるよう業界をサポートしています。ジェネリック医薬品は自由価格とされ、特許切れ2年前からジェネリック医薬品の承認申請ができるようになっています。
ドイツでは保険料率を負担可能な水準で安定させようとする政策が古くよりとられていて、保険給付範囲の縮小や患者自己負担の引き上げなどが行われ、ジェネリック医薬品比率を高める要因になっています。
アメリカでは、民間医療保険いおいて、患者がかかった一定の割合の自己負担額を支払うシステムが主流で、医療費が高騰していました。FDAでは規制強化し、製造過程より品質管理することでジェネリック医薬品の信頼性を向上させるとともに、患者・医師・薬剤師それぞれにインセンティブを与え、ジェネリック医薬品の普及に努めました。
患者に対しては経済的負担軽減を、医師に対してはジェネリック医薬品対する処方率に応じてボーナスを支給、薬剤師に対しては、ジェネリック医薬品の調剤料を先発医薬品の調剤料より高く設定するといった方策をとって、ジェネリック医薬品のシェアを伸ばしてきました。

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