NSAIDsが痛みに効く理由とは

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更新日:2014年01月10日

NSAIDsが痛みに効く理由とは

市販されている頭痛・生理痛のお薬はNSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)と呼ばれる痛み止めですが、どのようなしくみで痛みに効いているのでしょうか。また発熱にも効くようですが、どうしてなのでしょうか。

炎症からくる痛みのもとプロスタグランジン

アスピリンやインドメタシンといったいわゆる解熱鎮痛成分と言われているNSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)は、その化学的構造によりいくつかの種類に分類されたりしますが、みんな同じようなメカニズムで痛み止めとして作用しています。
痛みは、腫れ・発赤・発熱とともに炎症の四大徴候と言われています。またこれに機能障害が加わり五大徴候と言われたりします。関節痛も腰痛も疲労により炎症が起きていて、頭痛も血管の拡張等により炎症が起こることで痛みが起こります。したがって炎症を抑える薬により痛みを和らげることができます。
組織が何らかの形で損傷を受けることにより、組織細胞のリン脂質からでてきた物質が、シクロオキシゲナーゼという酵素によりプロスタグランジンという物質に変わります。このプロスタグランジンが、炎症を起こしたり、発熱したりする原因になっています。
NSAIDsは、シクロオキシゲナーゼという酵素の働きを抑え、炎症を起こすプロスタグランジンができないようにすることで、抗炎症効果を発揮します。
プロスタグランジンは、神経を圧迫する炎症による腫れを起こし、神経を刺激するブラジキニンと言われる発痛物質の作用を強化します。従ってプロスタグランジンができてくるのを抑えることは、痛みを軽減するのに非常に有効です。

痛み止めが解熱効果もある理由とは

アスピリンをはじめとしたNSAIDsには、発熱に対する作用もあり、解熱鎮痛薬と言われることもあります。細菌やウイルス、炎症部位から出される発熱物質は、脳の体温調節中枢でプロスタグランジンを産生します。そして産生されたプロスタグランジンはサーモスタットの設定を高くしてしまうため、発熱が起こります。NSAIDsはプロスタグランジンの産生を抑えるので、サーモスタット設定を正常レベルに下げることで、熱を下げていきます。

副作用として胃腸障害がでやすい理由とは

NSAIDsを飲むと、プロスタグランジンの産生が抑えられますが、実はプロスタグランジンは胃粘膜保護作用、胃酸分泌抑制作用があります。したがって、NSAIDsを飲むことにより胃酸分泌を抑えて、胃粘膜を保護する作用が弱くなってしまうため、胃腸障害が起こりやすくなってしまいます。

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