市販の頭痛薬に配合されている生薬

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更新日:2014年01月16日

市販の頭痛薬に配合されている生薬

市販の頭痛薬は主に、洋薬の解熱鎮痛薬が主体となっていますが、中には生薬が配合されているものもあります。市販の頭痛薬にはどのような生薬が配合されていて、どんな働きをしているのかについてまとめました。

頭痛薬として処方されている主な漢方薬

市販の医薬品には、解熱鎮痛成分が痛み止めの主体で、生薬はそれを補助するものとして加えられています。しかし、頭痛に効く漢方処方もいくつかあり、頭痛の時に使われる主な漢方処方は、次のようになっています。

●桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
体力が充実していて冷え・のぼせ、イライラがある人の頭痛に用いられます。

●釣藤散(ちょうとうさん)
高血圧傾向で慢性の頭痛がある人で、頭が重い感じがするときに用いられます。

●五苓散(ごれいさん)
のどが渇いて尿量が少ない人に用いられ、吐き気・むくみ・二日酔等で頭痛があるときに用いられます。

●苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
頭痛持ちで立ちくらみがしたり、体がふらふらして動悸・息切れがある比較的体力が低下した人の発作性の頭痛によく効きます。

●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え症や貧血傾向があり、低血圧の傾向がみられる比較的体力が低下した人の頭痛、頭重感に用いられます。

●呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
比較的体力が低下した、頭痛の他に吐き気と足の冷えがある人の片頭痛によく用いられ、胃腸が弱い人や下痢しやすい人にも利用しやすい処方です。

この他にも風邪漢方と言われるものとして葛根湯は、風邪などで首から肩にかけてこりがある場合の頭痛に、麻黄湯は、寒気がして発熱がある風邪の頭痛等に用いられます。

市販の頭痛薬に配合される生薬

市販の頭痛薬の承認基準で鎮痛消炎成分に配合できることができる生薬は、地竜(じりゅう)、甘草(かんぞう)、桂皮(けいひ)、芍薬(しゃくやく)、牡丹皮(ぼたんぴ)、カノコソウ等があります。特に芍薬については、すぐれた鎮痛作用をもっています。また漢方薬の処方構成成分である呉茱萸(ごしゅゆ)にも強い鎮痛作用があります。

○芍薬
芍薬は古来中国の薬物書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』に痛め止めとして記載されています。ボタン科の多年草であるシャクヤクの根を赤芍(せきしゃく)、根の外皮を除いたものを白芍(びゃくしゃく)といい、日本では芍薬というと白芍が用いられています。4年以上栽培したものの根が用いられ、生薬の中でも優れた鎮痛作用で知られていて、特に頭痛・生理痛、こむら返りに用いられます。

○呉茱萸
ミカン科の呉茱萸の成熟する少し前の未成熟果実が使われます。痛み止めとして用いられ、特に片頭痛等で頭痛が急に起こった時などに効果があり、漢方薬では呉茱萸湯の中心生薬になっています。

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