市販の胃腸薬の特徴とその配合成分

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更新日:2014年01月27日

市販の胃腸薬の特徴とその配合成分

市販の胃腸薬には、多くの成分が配合されています。そして成分によっていろいろと働きも違っています。胃腸薬を選ぶ際には、それぞれの成分の特徴を理解し、自分の症状にあった成分が入っているものを選びます。

市販の胃腸薬に配合されているいろいろな成分

市販薬に配合されている成分を大きく分類すると、胃酸を中和して胃粘膜への刺激を抑えることによって胃痛・胃もたれ・胸やけ・胃酸過多の症状を軽減する制酸成分、胃粘膜の保護と修復を助ける胃粘膜保護・修復成分、食べ過ぎや飲み過ぎのとき消化を助ける健胃成分、消化酵素などの消化成分、副交感神経等に作用して胃痛や腹痛をおさえる鎮痛・鎮痙成分、医療用からスイッチされている胃酸を抑える働きにすぐれたH2ブロッカー等があります。

市販の胃腸薬成分の特徴について

制酸成分は、アルカリで胃の中の胃酸を中和するものです。成分としては、炭酸水素ナトリウム、酸化マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト等が該当します。アルミニウム製剤は作用がゆっくりで持続的、マグネシウム製剤は作用が即効的で持続はしないという特徴があります。
健胃成分の多くは生薬で、苦味・芳香・辛味成分が消化液の分泌を促して弱った胃腸機能を高めます。生薬はいろいろありますが、よく使われる生薬としては、ケイヒ・オウバク・ショウキョウ・センブリ等があります。
消化成分としての消化酵素は、デンプンの消化を助けるジアスターゼやタカジアスターゼ、たんぱく質の消化を助けるプロザイム、脂肪の消化を助けるリパーゼ、膵臓酵素のパンクレアチン、胆汁の分泌を促進し脂肪分解・解毒機能補助等の働きがあるウルソデオキシコール酸等があります。
胃粘膜修復成分としてはアルジオキサ、鎮痛・鎮痙成分としては、メチルベナクチジウム臭化物が良く用いられています。
鎮痛・鎮痙成分である抗コリン・抗ムスカリン成分は、ムスカリン受容体という胃酸を分泌させる働きのある受容体にくっつきアセチルコリンという物質を抑えることによって、胃酸の分泌を抑え、胃腸の痙攣性の痛みを緩和します。

胃腸薬の基準外・OTCスイッチ成分

胃腸薬のスイッチOTC成分もいろいろありますが、胃粘膜を保護する成分としては、粘膜修復のため胃粘膜の血流を増加させるセトラキサート塩酸塩・ソファルコン・トロキシピド、胃粘液分泌を増加させるテプレノンがよく使われます。
ヒスタミン受容体をブロックするH2ブロッカーは胃酸分泌を抑えるのに優れていて、シメチジン・ラニチジン・ファモチジン・ニザチジン・ロキサチジンがあります。。
またムスカリン受容体をブロックするM1ブロッカーであるピレンゼピンも強い胃酸分泌作用をもっています。
鎮痛・鎮痙成分では、ブチルスコポラミン・チキジウム・チキジウム等がスイッチOTC成分になっています。
H2ブロッカーの効能は、市販薬では胃痛・胸やけ・もたれ・むかつきの4つに限定されています。

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