市販されている胃腸薬の賢い利用法

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更新日:2014年01月29日

市販されている胃腸薬の賢い利用法

市販されている胃腸薬の賢い利用法は、配合されている成分の違いを理解し、いかに自分の症状に合った薬を選ぶかということです。胃痛・胃もたれの改善に、胃酸分泌・胃粘膜保護に関わる成分の違いをまとめました。

胃痛・胃もたれ・胸やけの原因の胃酸の抑え方

本来胃粘膜は強酸である胃液に耐えられるようになっていますが、ストレスやピロリ菌等の悪影響を受けると、その力が弱くなり、ちょっとした刺激や胃酸により傷ついてしまいます。
胃酸の抑え方には、胃酸を中和する方法と胃酸の分泌を抑える方法があります。胃酸を中和するのが制酸成分ですが、中和する時間及び持続時間は成分によって微妙に違ったりしますので、市販の配合薬の中にはよく複数種類の制酸成分が配合されています。
胃酸分泌の抑えるメカニズムですが、胃粘膜から胃酸を出すよう促す刺激に関しては3ルート考えられます。そして刺激を受けてから最終的には胃酸の分泌を促す酵素によって、胃酸が分泌されます。
胃酸分泌を促す刺激を受ける3ルートは、すべて胃粘膜細胞の受容体が刺激されて起こります。その3つの受容体とは、ヒスタミン受容体(H2受容体)・ムスカリン受容体(M1受容体)・ガストリン受容体(G受容体)です。そして、それぞれヒスタミン・アセチルコリン・ガストリンという生体成分がこれに作用すると胃酸が分泌されます。
ヒスタミンの反応を抑制するのがH2ブロッカー、アセチルコリンの反応を抑えるのが抗コリン・抗ムスカリン成分、ガストリンの働きを抑えるのが抗ガストリン成分ですが、抗ガストリン成分は医療用でしか使用されていません。
そして刺激を受けてから最終的に胃酸分泌を促す酵素を抑える段階で働くのがプロトンポンプ阻害薬で、これも医療用でしか使用されていません。胃酸分泌を抑えるという働きは一緒なのですが、ルートや作用点が違い、相互作用や体質、副作用や今ある疾患、効き目の強さなどによっても使い分けられています。

胃痛・胃もたれ・胸やけの原因の胃粘膜の守り方

胃酸から胃を守る方法は、酸を中和したり胃酸の分泌を抑える他には、胃粘膜自体を守る働きがあります。胃粘膜を保護する成分には、それぞれの特徴があります。
スクラルファートは、病巣部のたんぱく成分と結合して保護膜をつくり保護します。したがって他に胃内容物がない空腹時に服用します。アルジオキサは胃粘膜に直接作用し組織形成をサポートします。テプレノンは胃粘膜の防御機能に欠かせない胃粘膜をベールする胃粘液の分泌を促します。セトラキサートは胃粘膜の血流を良くすることで胃粘膜機能を回復させます。胃粘膜保護成分は、カバーし、修復し、ベールし、血流改善し、粘膜保護していく過程で作用点に特徴があります。

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