漢方薬の麻黄湯が使われるインフルエンザ

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更新日:2014年02月13日

漢方薬の麻黄湯が使われるインフルエンザ

麻黄湯は、風邪のひきはじめで身体のふしぶしが痛いときによく使われる漢方の中でもメジャーな処方の一つで、処方箋なしでドラッグストアで買うこともできます。麻黄湯はインフルエンザに効くのでしょうか。

インフルエンザに対する効果が研究された麻黄湯

日本感染症学会で、A型インフルエンザの患者にタミフルを投与した場合と麻黄湯を投与した場合を比較した結果、タミフルと大差なく麻黄湯が有効であるという臨床研究が発表されています。
麻黄湯は、「傷寒論(しょうかんろん)」・「金匱要略(きんきようりゃく)」といったメジャーな漢方処方の書籍に出てくる麻黄、桂枝、杏仁、甘草の4つの生薬から構成される漢方処方です。実際に医療用で使われている麻黄湯の効能はメーカーによって違いますが、「悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗の出ないものの次の諸症:感冒、インフルエンザ(初期のもの)、・・・」と記載されているものもあり、初期のインフルエンザにも使われることがあります。
麻黄湯は、発汗作用があり体の熱や腫れあるいは痛みを発散して症状を改善していき、まだ体力が十分ある人に適しています。インフルエンザ薬が使いにくい場合などの選択肢の一つとして注目を浴びています。

処方箋なしで買える市販の麻黄湯とインフルエンザ

処方箋なしで買える市販の麻黄湯も、処方される麻黄湯も本質的に同じものなので、インフルエンザに効くかどうかとなると、体質や症状によって効く場合はあるでしょう。
しかし、市販の麻黄湯の効能をみてみると「体力充実して、風邪のひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、せきが出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの次の諸症:感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり」となっていて、風邪のひきはじめの効能があるものの、インフルエンザの効能はありません。
漢方薬は副作用が少ないというイメージがありますが、体質が合わなかったりすると効かないだけでなく副作用がでてくる場合もあります。また医療機関の受診タイミングが遅れインフルエンザ薬が効きにくくなってしまうこともありますので、タイミングを考えて受診し、インフルエンザ薬と合わせた選択肢の中で処方してもらうことがお奨めです。

はっきりインフルエンザの効能が書かれた市販薬

実は、市販薬の中でも「インフルエンザ」という言葉が効能に出てくる薬があります。それは漢方薬の竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)で、「体力中等度のものの次の諸症:かぜ、インフルエンザ、肺炎などの回復期に熱が長びいたり、また平熱になっても、気分がさっぱりせず、せきやたんが多くて安眠が出来ないもの」という記載になっています。
しかし、この竹茹温胆湯は、インフルエンザにかかって高熱が出始めた時ではなく、回復期で治りかけていて少し症状が残っている場合に用いられるものです。
急に高熱が出ててきた場合は、風邪ではなくインフルエンザを疑い、症状がでてから12時間くらいを目安に医療機関を受診することがお奨めです。