風邪の時に使われる漢方薬とその使い分け

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更新日:2014年02月26日

風邪の時に使われる漢方薬とその使い分け

風邪の時に用いられる漢方はたくさんありますが、漢方の場合は「証」という体質にあったものを選択するのが大切で、体力のあるなし、ひきはじめか後期か、ひどい症状は何か等により処方が変わります。

風邪のひきはじめによく使われる漢方薬

体力が普通又はある状態で、汗が出ていない場合は、主要な症状によって使い分けされます。肩や首筋がこわばっている場合で寒気がある場合は、葛根湯(かっこんとう)が第一選択薬になります。また寒気の他に関節のふしぶしが痛い場合は麻黄湯(まおうとう)が用いられます。水溶性の鼻水やうすい痰が出ていて寒気がする場合には小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が用いられます。寒気はなく喉が腫れて痛みが強い場合は、桔梗湯(ききょうとう)が良く、多少咳もある場合は銀翹散(ぎんぎょうさん)がお奨めです。体力が低下してしまっている状態の人は、胃腸も弱っている場合が多く、ゾクゾクと寒気がするのに、汗がでている場合は桂枝湯(けいしとう)が使われます。

こじれてしまった風邪によく使われる漢方薬

風邪が長引いてしまっている場合は、体力が低下してきていることが多くなっています。そして食欲がなくなってきて、微熱が残っている場合は柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、発熱と寒気が交互にきて咳や痰もあり、口が苦く粘っこくなっている場合は、小柴胡湯(しょうさいことう)がよく用いられます。いつまでもだるさがとれない場合は、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が用いられ、全身倦怠感や微熱でボーッとした感じがある場合に適しています。胃にむかつきがある場合には、半夏瀉下湯(はんげしゃしんとう)がよく使われ、みぞおちのつかえ感がある場合に有効です。激しく咳き込んだりして比較的体力がある場合は、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)が使われます。

風邪で高熱が出ている場合にお奨めの漢方薬

漢方では、風邪というと「風寒(ふうかん)のかぜ」、「風熱(ふうねつ)のかぜ」といったようないろいろなタイプの風邪があります。有名な葛根湯は、鼻水がでて熱があるけど寒気があり、頭痛や関節の痛みがあるという風邪の初期の症状に用いられますが、漢方でいうかぜのタイプでいうと風寒のかぜに効果があります。
風寒のかぜは、字のごとく寒気がするもので、葛根湯は体を温め発汗させる作用で、この風寒のかぜに効果を発揮していきます。体を温めるという意味で生姜等をお粥やスープ等に入れて食べるのも良いでしょう。
一方、扁桃炎のように喉が腫れて痛み、高熱が出てくるようなかぜもありますが、これは漢方でいうと風熱のかぜになります。高熱が出て熱を持っている状態なので、温める葛根湯ではなく、熱を発散させ炎症を鎮める働きのある銀翹散(ぎんぎょうさん)等が用いられます。