花粉症の治療で言われるインペアードパフォーマンスって何?

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更新日:2014年03月21日

花粉症の治療で言われるインペアードパフォーマンスって何?

眠気まではいかないものの、眠気の意識はないが脳の働きがにぶくなっている状態をインペアードパフォーマンスと言います。

花粉症の薬で注目されるインペアードパフォーマンス

花粉症の薬を飲むときに、よくインペアードパフォーマンスという言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、impaired(低下した)、performance(行動、能力、仕事ぶり)から、作業効率の低下等のことを指しています。眠気まではいかないものの、眠気の意識はないが脳の働きがにぶくなっている状態をインペアードパフォーマンスと言います。
多くの風邪薬や鼻炎薬には、鼻水等を抑えるために抗ヒスタミン薬が配合されていますが、この抗ヒスタミン薬の大きな特徴として眠気の副作用が出やすいという欠点があります。これはヒスタミンが起きている時の脳の覚醒に深く関与しているからです。

飲むべきか飲まざるべきか!? 抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬により、ヒスタミンの働きが弱くなってしまうと、脳の覚醒作用が弱くなり眠気が出てきてしまうことになります。風邪薬でしたら、風邪の間は大人しく寝ていれば、数日後にはもう薬を飲まなくて済むようになります。しかし花粉症で飲むお薬は、花粉が飛散し始めた頃からシーズン中ずっと飲まなければいけません。ところがこの期間でも車の運転をしなければいけないことがあったり、会社の仕事や学校での勉強が立て込んだりしたりと頭を使わなければいけない場面が次から次へとあります。また眠気を感じていなくても、意識が低下してたり判断力が鈍ったりしている場合があり、事故防止対策という点からもインペードパフォーマンスが注目されてきています。

インペアードパフォーマンス対策をどうするか

インペアードパフォーマンス対策は、まずは眠気が強いと言われている抗ヒスタミン薬の使用は控え、漢方薬や減感作療法、ステロイド薬の点鼻等の方法や、抗ヒスタミン作用があるものでも、脳への移行が少ない製品を選択するなどの方法があります。
私達が薬を飲むと、胃腸から吸収され血液によって身体の各組織に送られていきます。また肝臓で代謝されて全身を回るようになります。しかし脳は特別に精巧に作られている部分なので、脳へ行く血管には「血液脳関門」という関所が設けられています。そして体中は巡るけれども脳へは入っていかないという物質がでてきます。この性質を利用して、脳への移行が少ない薬であれば、鼻ではしっかり働く一方、脳には入れないので、脳の覚醒に関与しているヒスタミンに対して作用せず、眠気やインペアードパフォーマンスが起こりにくくなります。この脳への移行が少ない薬ということで眠気対策に開発されたのが、エピナスチンやフェキソフェナジンです。
自動車の運転やリスクを伴う機械操作等は、事故が起きると大変なことになりますので、どうしても運転をしなければいけないような時は、まずはステロイド成分を配合した噴霧剤、点鼻薬で対策をして、うまくいかないようでしたら医師や薬剤師に相談することをお奨めします。