使い捨てカイロのメカニズムと注意点

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更新日:2014年03月03日

使い捨てカイロのメカニズムと注意点

使い捨てカイロは、寒い冬の屋外レジャーはもちろん夏場の冷房が効きすぎた部屋でも、冷えてしまった私たちの体をポカポカに温めてくれます。高温タイプ・貼るタイプ・ミニタイプ等いろいろなタイプがあります。

朝鮮戦争でヒントを得た捨てカイロ

冬、寒くなってくると使いたくなるのが使い捨てカイロです。ちょっとした外出時に持っておくといざというときの防寒になります。現在の使い捨てカイロは日本人が工夫して作ったのですが、そのもとは1950年から1953年に行われた朝鮮戦争にあります。
寒い朝鮮半島で戦っていた米兵が防寒対策として冷え症等を防ぐために、鉄を急速に酸化させれば発熱をするという事実を応用して、水筒のような容器に鉄粉と塩をいれて発熱させていたことが開発のヒントになっています。
それ以前はどうしていたかというと、物を燃焼させるタイプのものが使われていて、大正時代ではベンジンカイロといってベンジンの気化ガスと白金の触媒作用により燃焼させていました。また明治時代では麻殻炭粉をつめた紙袋を容器の中で燃やしていました。さらにそのルーツは昔から石を温めて懐に入れる温石(おんじゃく)までさかのぼります。

カイロでポカポカに温まるメカニズムとは

カイロは袋の中に鉄粉・水や塩類・活性炭・保水剤が配合されています。使い捨てカイロがあたたまる原理は、鉄が酸化することにより発熱するというものですが、水や塩類を一緒に入れることによって鉄がさびて酸化鉄になるのを助けます。活性炭がさらに空気中の酸素を吸着し酸素濃度を高めることにより一層鉄が速くさびて酸化し発熱してきます。
発熱させるだけならこれでいいのですが、このままだと水と鉄が反応したままでベタベタしてしまいます。そこで水をうまく吸収する保水剤も配合されています。

使い捨てカイロの表示と使用上の注意

使い捨てカイロには、最高温度、平均温度、持続時間が日本工業規格JISで定められた方法に従い、測定され、表示されています。最高温度は測定した10個のサンプルでの最高温度、平均温度は40℃以上を持続する間の平均温度で、持続時間は40℃以上を持続する時間です。
注意としては、低温やけどしないように肌に直接触れさせないということが大切です。貼るタイプは特に直接肌に貼るようなことはしないようにします。最近では足が冷える冷え症の人のためにくつ用カイロが販売されていますが、くつ用カイロは空気の吸収をよくしてあります。くつ用カイロを体に使うと温度が上がりすぎ、やけどする危険性があります。
保存は直射日光を避けて涼しいところで保管します。日の当たるところに置いておくと、保存時間が短くなる可能性があります。またストーブやヒーター等の他の暖房器具と併用する場合は、表示以上に温度が上がりやけどの原因になるので注意が必要です。
表示以上に温度が上がってしまうケースとしては、その他に就寝時の布団の中がありますので、低温やけどを防ぐ意味でも寝る前の使用は控えるようにしてください。

足用カイロを使用するにあたっての注意事項

冷え症の人は足先が冷えやすいのですが、こんなとき嬉しいのが足用カイロです。空気の通りを良くすることで、密封性の高い靴の中でもしっかりと温まります。インソールのように靴の中の底に敷くものと、靴下用タイプのように靴下の足の裏に貼るものがあります。注意点としては、糖尿病の人や血行障害のある方は使用を控えるように注意書きがありますが、これは足の感覚がにぶくなっている可能性がり低温やけどするおそれがあるからです。