二日酔い対策に効くL-システイン製剤とは

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更新日:2014年05月26日

二日酔い対策に効くL-システイン製剤とは

二日酔い対策に効く市販薬にL-システインは製剤があります。L-システインはアルコールの代謝に直接的・間接的にアプローチして、アセトアルデヒドによる毒性を抑えこみ、二日酔いを改善していきます。

二日酔いに直接的に作用するL-システイン

アルコールを飲むと、消化管から吸収された後、肝臓で代謝されます。エタノールは肝臓で代謝されていく過程で、アルコール脱水素酵素等の酵素によりアセトアルデヒドに分解され、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素によって無害な酢酸まで分解していきます。空きっ腹だと酔いが回りやすいという話があるかと思いますが、空腹時にお酒を飲むと胃や腸から速やかに吸収されるからで、胃から2割、腸から残り8割が吸収され、9割強は肝臓で代謝されます。
二日酔い対策として、二日酔いになりにくくしたり、なっても早く症状を抑えるにはどうしたらよいかということになりますが、二日酔い原因物質であるアセトアルデヒドを速く酢酸にまで分解することが大切になります。アセトアルデヒドを速くなくすには、アセトアルデヒド脱水素酵素の働きを助けて速やかに酢酸へ分解するのをサポートをするか、直接アセトアルデヒドと反応して無毒化する方法があります。前者が間接的作用で、後者が直接的作用になります。そしてL-システインにはこの両方の作用があります。直接作用として直接肝臓でアセトアルデヒドと結びついて無毒化します。

二日酔いに間接的に作用するL-システイン

L-システインは、アセトアルデヒドを分解する酵素であるアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きを助けます。L-システインに含まれているイオウ分子を含むチオール基(-SH基)が、ALDHに供給されることによって、アセトアルデヒドの分解が進みます。

シミ・そばかすにも体のだるさにも効くL-システイン

L-システインの効果は、二日酔いにとどまりません。L-システインはよくシミやそばかすの薬として使われます。メラニンの生成を抑えることによって、できてきているシミを抑えます。また体のエネルギーサイクルに関連している酵素の多くは、チオール基(-SH基)を構造としてもっていますが、L-システインがこれらの酵素にチオール基が供給することにより酵素の働きがよくなり、エネルギー産生が効率よく行えるようになります。それにより体のだるさなどの症状の軽減も図れます。
L-システイン製剤はその他にも湿疹やじんま疹等の効能ももっています。L-システインは疲れ・だるさ、気になるシミに加え、ちょっと飲みすぎて二日酔い等、体のいろいろな所に作用するアミノ酸です。