冷感パップと温感パップはどちらがいい?

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更新日:2014年06月16日

冷感パップと温感パップはどちらがいい?

市販のパップ剤には、サリチル酸メチルやサリチル酸グリコールを主体とした冷感パップと温感パップがあります。冷感と温感、全く逆の作用ですがどのように使い分けをすればいいのでしょうか。

痛み止めの貼り薬における冷感・温感パップ

市販の痛み止めの貼り薬は、鎮痛剤であるサリチル酸メチルやサリチル酸グリコールを主体として冷感や温感をもったパップ剤やプラスター剤と、医療用からスイッチされた非ステロイド鎮痛成分が皮膚から吸収されて痛みに効くパップ剤やプラスター剤の2つに大きく分けることができます。
冷感や温感をもったものは、その刺激によって知覚を麻痺させ痛みを緩和するという作用をもっています。しかし、製品の説明書を見ても冷感と温感の使い分けについては記載がなく、効能も「肩こり、腰痛、筋肉痛、筋肉疲労、関節痛、骨折痛、打撲、捻挫、しもやけ」と判で押したように同じになっています。
貼って気持ちいい方を貼ればいいんだという方もおられますが、あながち間違ってはいません。急性の炎症によって痛んでいる場合は腫れや熱を伴う場合が多く、冷やすと気持ち良く感じたりします。このような場合は冷やしたほうがよいので冷感パップがお奨めです。
慢性の肩こりや腰痛等で暖めたほうが気持ち良い場合は、温感パップを使います。よくクリニック等で慢性の腰痛治療に腰を温める温熱療法が行われたりする場合もありますが、特にあまり熱をもっておらず暖めて気持ちいいような腰痛の場合は、温感パップがお奨めです。

冷感パップ・温感パップのサリチル酸類

冷感パップ・温感パップに共通して含まれている鎮痛剤がサルチル酸メチルやサルチル酸グリコールで、局所刺激作用によって、知覚神経の末端にはたらいて、軽い知覚麻痺を起こすことによって痛みを鎮める働きをします。また末梢血管を拡げることにより血流を改善して、患部の新陳代謝を改善すると言われています。皮膚から吸収され体内でサリチル酸になることによって、インドメタシン等のように強くはありませんが、痛みのもととなるプロスタグランジンができるのを抑え、鎮痛効果を発揮します。

温感パップを貼ると温かく感じるわけとは

貼り薬の温感成分としてはノニル酸ワレニルアミドやトウガラシエキス等がありますが、これらの成分は実際に温めているわけではなく、皮膚の温感点を刺激して、ポカポカ温感を感じるようにさせています。
皮膚の表面には温度を感じる感覚受容器がありますが、温覚と冷覚は別になって温点と比べて冷点のほうがはるかに多く存在しています。これは自然環境の中で人間に危険が及ぶのは温度が高い時より凍死等のように温度が低い時であるからではないかと言われています。