冷感成分と冷感パップを使うのに適したケース

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更新日:2014年06月30日

冷感成分と冷感パップを使うのに適したケース

市販されている痛み止めのパップ剤の売り場に行くと、冷感のものと温感のものがあります。冷感のパップは急性の炎症によく用いられ、捻挫等で足が腫れているときや熱を帯びている時に用いられます。

冷感成分のl-メントール・dl-カンフル

l-メントールは、ミント飴等を舐めると口の中が清涼感でスースーするあの原因の成分です。パップ剤だけでなく塗り薬にも含まれていておだやかな局所冷感刺激作用があります。また、殺菌・防腐作用もあります。知覚神経の末端に働き、軽い知覚麻痺を起こさせるため痛み止めのみならず痒み止めにも用いられたりします。
パップ剤の「温・冷」はl-メントール等の刺激成分による皮膚の感覚、感じ方の違いからくるものです。dl-カンフルもl-メントールと同様におだやかな局所冷感刺激作用があり、末梢で軽い知覚麻痺を起こし痛みや痒みを止める働きがあり、加えて血行改善作用もあります。

冷感パップで冷感を感じるしくみとは

冷感パップで冷感を感じるしくみとは、一つに気化熱が奪われることによる感覚があります。また皮膚表面には感覚点という感覚が生じる点があり、感覚点に対応して刺激を感じ取る受容器が存在しています。その感覚点には圧点・温点・冷点・痛点があります。圧点は触点ともいわれ、物に触った感覚を感じるポイントです。感覚が敏感な指先や顔面等は1平方センチメートルに100個以上あるのに、大腿部では11個と少なく、体の場所によって違います。
冷感を感じるのは冷点で、1平方センチメートルあたり手の平で2~4個、胸で9~10個、鼻で8~13個と体の場所により数が多少変わっています。冷点は温点の10倍ほど多くなっていて、また多い場所としては唇や腹に多く存在しています。口の周りで冷気を感じやすくなっているのは余計な冷気を体内に取り込まないようになっているのではないかと言われています。

冷感パップを使うときのちょっとした工夫

運動のやり過ぎによる筋肉疲労からくる筋肉痛や外傷等での急性炎症の時は、炎症反応で熱を持っているので冷感パップを使用すると症状が軽快します。冷感パップの冷却力は気化熱によるところが多いのですが、その冷却効果はそれほど大きなものではありません。従って冷感シップの上から氷嚢やアイスノンのようなものでさらに冷やすほうがより効果があります。患部が腫れて熱をもっているような場合は、その部分をなるべく動かさないようにして、冷感パップの上からさらに冷やすような工夫が必要です。
また冷感パップは、サリチル酸グリコールやl-メントール、dl-カンフルが配合されているので、どうしてもにおってしまいます。においが気になる方は、しっかり冷やしてからこういった成分が入っていないインドメタシン等を配合した微香性・無臭といった表示がある製品を選択するとよいでしょう。