温感成分と温感パップを使うのに適したケース

薬局マップ トップ > 最新記事一覧 > 温感成分と温感パップを使うのに適したケース
更新日:2014年07月03日

温感成分と温感パップを使うのに適したケース

ドラッグストアの外用鎮痛剤売り場にいくと、「温感」「ホット」「HOT」等というコピーがあるパップ剤が並んでいます。温感のパップは急性期を過ぎた慢性の腰痛や肩こり等に用いられています。

温感成分のトウガラシ、ノニル酸ワニリルアミド

ほとんどの温感パップ剤には、ノニル酸ワニリルアミドかトウガラシエキスが配合されています。トウガラシエキスには辛味成分であるカプサイシンという成分が含まれています。この辛味成分であるカプサイシンが温感刺激作用があり、局所の血管を拡張させて血行を改善します。従って筋肉がこって肩や腰が痛んでいるような場合は、温感パップの方がお奨めです。
人間の感覚点においては、温かさを感じる温点は冷感を感じる冷点より少なくなっていますが、カプサイシンはこの温点にある受容体を刺激することがわかっています。これにより痛みによる刺激の伝達が抑制され痛みを感じにくくなります。

温感パップで温感を感じるしくみとは

温感パップで温感を感じる原因は、トウガラシエキスやノニル酸ワニリルアミドといった温感成分が温点にあるTRPV1という受容体に働きかけることによるものです。皮膚から侵入した温感成分は毛細血管を拡張させ血流を増やし、皮膚表面温度を1~2℃上げることがあると言われています。
患部をお風呂で温めたり、撫でたりさすったりして気持ちが良いと感じる場合は、温感パップを利用するとよいでしょう。英語でHOTというと「温かい」という意味と「味が辛い」という意味がありますし、漢方では味が辛い生薬はだいたい体を温める働きがあると言われていますので、辛いものと温感というのは深い関係があるのでしょう。

温感パップを使うときのちょっとした工夫

市販の痛め止めの貼り薬は1日に1~2回貼りかえるものが多くなっていますが、最近では1日1回で良いものも増えてきています。そしていつ貼りかえるかという問題になりますが、お風呂に入った後、血行も良くなっているときに貼ると吸収がよく効果的です。汗をかいていたり、皮膚が濡れていたりするときは体を丁寧に拭いてから貼るようにします。
そして貼りかえの時、特に注意したいのが温感パップです。お風呂あがりに貼りかえるから、お風呂に入る前ギリギリまで貼っていたいところですが、もしお風呂に入る間際まで温感パップを貼っていてお風呂に入ると、パップが貼ってあったところがヒリヒリとしてしまいます。温感パップの場合は、必ずお風呂に入る30分~1時間前にはがしておくようにしましょう。
また冷感パップの場合は、さらに上から冷やすといった使い方も場合によっては効果的ですが、温感パップの場合は貼った上からさらに温めるようなことはしないようにしてください。はがしたあとすぐにお風呂に入ったときと同じような灼熱感や刺激感を強く感じることがあります。