市販の外用ステロイド剤の副作用について

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更新日:2014年07月24日

市販の外用ステロイド剤の副作用について

湿疹や皮膚炎の治療に用いられる外用ステロイド剤は、血管を収縮させ、抗炎症作用や抗アレルギー作用があり、湿疹や皮膚炎の炎症状態を鎮めてくれる優れた薬ですが、副作用にも注意をしなければいけません。

湿疹・皮膚炎に効果を発揮する外用ステロイド剤

市販の湿疹・皮膚炎用薬には、ウフェナマートやブフェキサマクといったNSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)やアレルギー用薬、抗ヒスタミン剤等のかゆみ止め、消炎剤などが使用されますが、中でも抗炎症作用や抗アレルギー作用など多岐にわたる作用があり効果がすぐれているのがステロイド剤で、多くの湿疹・皮膚炎用の軟膏やクリームにステロイド剤が配合されています。特にアトピー性皮膚炎などに対しては外用のステロイド剤が良く効きます。
ところが薬局の薬剤師さんに話をうかがうと、湿疹や皮膚炎に外用ステロイド剤を奨めたところ「ステロイドは怖いからイヤ」、「よくわからないけどステロイドって怖いんでしょ」といった声があるようです。しかし上手に使えば、外用ステロイドは決して怖い薬ではなく効果が高く有用なお薬です。

ステロイドってどうして怖い薬なんだろう

ステロイドが怖いと感じている人は結構いるかと思いますが、ステロイドは正しく使えば決して怖い薬ではありませんし、作用が強いステロイド剤は医療用のみに使用されていて、通常は診察を受け医師の処方箋に基づいて出されるようになっています。
しかしステロイド剤は正しく使わないと、トラブルを起こしてしまう可能性があるので注意が必要なのも事実です。ステロイドが怖いと思われる理由の一つとして、内服でしかも長期間大量に使用した場合に骨粗鬆症や動脈硬化の危険因子である高血圧・糖尿病・脂質異常を起こし血管障害を起こしやすくなるということが言われていて、この全身作用のイメージが強いために「ステロイド=怖い」というイメージにつながっているのだと思います。市販の外用ステロイド剤を局所に、湿疹や皮膚炎のケアとして期間限定で使っている分には、それほど心配する必要はありません。

ステロイドは、外用だったら安全に使える?

市販の外用ステロイド剤は、かなり安全性を考慮され厚生労働省から承認をもらっている薬ですが、パッケージや添付文書に書かれた用法・用量や使用上の注意を守るようにしてください。
よくありがちなトラブルとして、感染症にステロイドを使ってしまった場合があります。皮膚の感染症にステロイドを使うと、ステロイドが抗アレルギー作用がありますので症状をかえって悪化させてしまうことがあります。抗アレルギー作用ということは、過剰な免疫反応を抑えるということですから、感染に対する免疫機能も抑えてしまうことになり、症状を悪化させてしまうのです。明らかにアトピー性皮膚炎等のアレルギー性炎症とわかっている場合は良いのですが、感染症かどうか不明なときは、まず皮膚科で診察を受けたほうが良いかもしれません。
市販のステロイド剤の中には、吉草酸酢酸プレドニゾロンのように「アンテドラッグ」と呼ばれ、塗ってから皮膚組織にあるときは活性型で効果を発揮し、血液中に入っていくと活性が失われ副作用も出にくくなるといった成分もあります。