擦り傷・切り傷に用いられる消毒保護薬

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更新日:2014年11月13日

擦り傷・切り傷に用いられる消毒保護薬

傷の手当ては、まずは水道水や滅菌生理食塩水などで傷口の汚れや異物を洗い流してから消毒剤を使います。しかし、消毒剤はその刺激が傷の回復を遅らすこともあるので、その使用は最小限にして傷口を保護します。

傷口の状態によって異なってくるケア

傷口の手当ては、水道水で洗い流すところまでは同じですが、その後は傷口の状態によって変わってきます。
擦り傷や切り傷の場合は、傷口が広かったり、深かったりするので、細菌やウイルスが入りやすい状態になっていることから、殺菌消毒成分を含む市販の消毒剤で消毒します。汚れがひどい場合等は、しっかり水で洗い流し、刺激の弱い消毒剤を使用するのがお奨めです。
傷口に痛みがある場合は、ジブカインやリドカインといった局所麻酔作用がある成分を配合した市販の殺菌消毒薬を使うと、多少痛みをやわらげることができます。
出血がある場合はナファゾリンやフェニレフリンといった血管を収縮させて出血を止める成分が配合されたものを使うと良いでしょう。

擦り傷・切り傷にお奨めの消毒薬

擦り傷や切り傷には、お奨めの成分とそうでない消毒成分があります。
グルコン酸クロルヘキシジンは、傷口や粘膜に用いると過敏症状を起こす可能性があるので、避けたほうがよいでしょう。
エタノールやイソプロパノールといったアルコール消毒は傷口に用いると刺激性があり、傷口にしみるので、一般的に消毒用エタノールは傷口の消毒には用いません。
擦り傷や切り傷にお奨めの消毒薬成分はアクリノールで、理由は刺激性が少なく、血液等の影響を受けにくい成分だからです。ただし、殺菌力が弱く服に付着すると黄色く色がついてしまうという欠点があります。
塩化ベンザルコニウムや塩化ベンゼトニウムも、皮膚や粘膜に対する刺激が少ない成分です。しかし、血液が混じったり石鹸を使ったりすると殺菌力が落ちたりするという欠点があります。
ポビドンヨードやヨウ素は、広範囲の抗菌スペクトルと強い殺菌力が特徴で、ポビドンヨードは比較的皮膚刺激性が少ないと言われています。ただし、過敏症の人もいますので注意が必要です。

医療機関を受診したほうが良い場合

傷の具合によっては、OTC医薬品の殺菌消毒剤などで対処するよりも、医療機関に行ったほうがよい場合もあります。線維や砂が複雑に入り込んで水道水で流した程度ではきれいにならない場合、数分しても出血が止まらない傷、ガラスや木片による刺し傷、動物に噛まれた傷等の場合は、感染症につながったりするケースもありますので、医療機関で受診するようにしてください。
また、複数の消毒薬を同時に使用することはしないでください。効果がないばかりか、消毒剤同士が配合変化を起こす可能性があります。とくにヨードチンキとマーキュロクロムは同時に使用しないようにします。