万病の原因と言われる肥満に対する漢方処方

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更新日:2014年12月15日

万病の原因と言われる肥満に対する漢方処方

多くの生活習慣病の原因は、食べ過ぎと運動不足で、肥満をそのままにしておくと、脂質異常、糖尿病、高血圧といった生活習慣病を発症するリスクが高くなり、合併症として脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。

漢方では大きく分けて2つのタイプがある

漢方医学による考え方からすると、ダイエットしたい肥満には大きくわけて2つのタイプがあります。1つはいわゆる脂肪太りと言われるもので、漢方でいうと実証になります。もう1つが水太りで、漢方でいう虚証にあたります。脂肪太り(実証の肥満)では、体内に毒素が蓄積しているという考えから発汗・瀉下・利尿作用がある方剤で治療していくことになり、水太り(虚証の肥満)では、体の中の余分な水分をケアする方剤を使っていきます。

最もポピュラーな肥満に対する漢方処方

漢方処方で肥満に対するダイエット処方と言えば、まずは防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)です。代表的な漢方の肥満に対する処方で、効能は、「腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘」となっています。
どちらかと言うと脂肪太り(実証の肥満)に用いられ、発汗により体の熱をとり邪気を取り去り、また大黄などの生薬による瀉下作用があり、利尿効果もあります。

脂肪太り(実証)に用いられる漢方処方

ダイエットすべき脂肪太り(実証)に用いられる漢方処方としては、大柴胡湯(だいさいことう)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、大承気湯(だいじょうきとう)、疎経活血湯(そけいかっけつとう)などがあげられます。
大柴胡湯は体の熱や炎症を取り去り、脂質代謝を改善させる働きがあり、便秘や肩こり・耳鳴りなどがあり、みぞおちのつかえが気になるときに用いると良いでしょう。
桃核承気湯は、血流を良くし便通を改善していきます。不安やイライラがあり、便秘やのぼせがある場合に良く用いられます。
大承気湯は、便通を促し、不安やイライラを抑えて気分を落ちつける処方になっています。
疎経活血湯はいわゆる太鼓腹の人によく効き、気・血の巡りが悪く筋肉、関節、神経に疼痛がある場合に用いられます。

水太り(虚証)に用いられる漢方処方

水太り(虚証)に用いられる漢方処方としては、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)が代表的な処方です。色白、水太りで、肌はしっとりと汗ばみやすく、腹部はいわゆるかえる腹に用います。漢方でいうと気と水の流れが滞っている場合に用いられ、体の水分循環を改善して疲れや痛みを和らげていきます。