ビタミン剤による栄養補給とその効果

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更新日:2015年02月05日

ビタミン剤による栄養補給とその効果

法的な定義はいろいろありますが、普通に『ビタミン剤』というと、医薬品のビタミン主薬製剤はもちろん、医薬部外品や食品のサプリメントも含みます。シチュエーションによって使いわけることが大切です。

OTC医薬品のビタミン剤による栄養補給

OTC医薬品のビタミン剤は、ビタミンを補給するばかりでなく、ビタミンの不足からくる様々な症状を緩和するという効果を併せ持っています。
ビタミンAは、妊娠・授乳期や病中病後の体力低下時、発育時のビタミンA補給に用いる他に、目の乾燥感や夜盲症に効果的です。一方、過剰摂取により、かゆみ・悪心・嘔吐等の副作用がみられることがたまにあります。
ビタミンDは、妊娠・授乳期や発育期、老年期のビタミンD補給に用いられる他に、骨歯の発育不良やくる病の予防として利用されます。過剰になると悪心・嘔吐を起こすことがあります。
ビタミンEは老年期のビタミンE補給の他に、末梢血行障害や更年期における肩や首筋のこりや冷え、手足のしびれ、月経不順等に効果があります。
ビタミンB1は肉体疲労時等の栄養補給だけでなく、神経痛・筋肉痛・関節痛に効くほか、眼精疲労にも効果があります。
ビタミンB2は、肉体疲労時や病中病後の体力低下時に栄養補給のほか、口角炎・口内炎・肌荒れ・にきびといった肌症状の改善に用いられす。
ビタミンB6は、病後の体力低下時等の栄養補給のほかにビタミンB2とともに口角炎・口内炎・肌荒れ・にきびといった肌症状の改善に用いられます。
ビタミンB12は、神経痛・筋肉痛・関節痛・眼精疲労等に対して配合されています。
ビタミンCは肉体疲労時や病中病後の体力低下時等の栄養補給の他に、しみ・そばかす等の色素沈着証や歯ぐきや鼻の出血に用いられます。

指定医薬部外品のビタミン剤の効能

指定医薬部外品は、ビタミン含有保健剤に関しては、滋養強壮、虚弱体質の他、肉体疲労時、妊娠授乳期、発熱性消耗性疾患、病後の体力低下等の場合の栄養補給といった医薬品と同じ効能が認められています。それ以外に中高年期のビタミンCやビタミンEの補給効能がビタミンC主薬製剤、ビタミンEC主薬製剤、ビタミンE主薬製剤に認められています。

食品としてのビタミンの有用性

食品中に含まれるビタミンに関しては、医薬品ではないので効能効果はうたえません。しかし、機能表示というものがあり、ビタミンの機能をうたった商品は、栄養機能表示と呼ばれています。これは1日目安量中に一定量のビタミンを含有していれば、機能表示ができるということになっています。
まず、脂溶性ビタミンについて見てみると、次のような栄養機能表示が認められています。ビタミンAは、夜間の視力の維持、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。ビタミンDは、腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康を維持する栄養素です。ビタミンKに関しては、栄養機能表示はできません。
次に水溶性ビタミンについて見てみると、次のようになっています。ビタミンB1は炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。ビタミンB6は蛋白質からのエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。ビタミンB2・ナイアシン・パントテン酸・ビオチンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用をもつ栄養素です。ビタミンB12は、赤血球の形成を助ける栄養素です。葉酸は、赤血球の形成を助け、胎児の正常な発育に寄与する栄養素です。
ビタミンB2は脂質からのエネルギー産生という効果があるにもかかわらず、ビタミンB1やビタミンB6とは違い、栄養機能表示は認められませんでした。脂質という言葉からダイエットをイメージし、間違った使い方をされるのを行政が防いだという考え方もできるかもしれません。