栄養補給するには医薬品それともサプリ?

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更新日:2015年02月12日

栄養補給するには医薬品それともサプリ?

栄養補給を目的とした商品には、医薬品・医薬部外品・サプリ(食品)があります。普段の食生活の中で摂れれば一番いいのですが、不足しがちな時は賢く利用するのも手です。これらに違いはあるのでしょうか。

ビタミンCは医薬品でもサプリでもビタミンC

栄養補給に関して、医薬品かサプリかどちらが良いかということを、ビタミンCを例に化学的に考えた場合は、医薬品に入っているビタミンCもサプリに入っているビタミンCも、分子量176.12、化学式がC6H8O6 という”アスコルビン酸” という化合物で同じということになります。
実際にはアスコルビン酸として配合されることもありますが、その誘導体としてアスコルビン酸ナトリウムやアスコルビン酸カルシウムとして配合されたりしています。
もう少し詳しくビタミンB1でみてみると、ビタミンB1はチアミンの塩類として医薬品やサプリに配合されています。食品の場合は、もともと食品の素材に含まれているビタミンに加えて、ビタミン強化の目的でビタミンを添加することができます。医薬品にもサプリにも添加できるビタミンB1としては、チアミン塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンセチル硫酸塩、ビスベンチアミン等があります。
一方もっぱらサプリに利用されるものとしては、チアミンラウリル硫酸塩等があり、医薬品として配合できるがサプリには使えないものとしてフルスルチアミン、オクトチアミン等があります。これらは全部、体の中ではビタミンB1として働くビタミンB1の誘導体です。同じビタミンB1の誘導体でも医薬品にしか配合できないもの等がありますが、吸収効率等で若干の違いはあるものの、体の中では本質的にはビタミンB1として働きます。

同じビタミンでも品質面では医薬品のほうが良い?

品質に関しては、医薬品や医薬部外品のビタミン・ミネラルは、GMPという厳しい品質管理基準に則っていないと許可されません。サプリに関しては、GMPによる品質管理は義務化されていませんが、認証制度があります。しっかりとGMP認証を受けた工場で生産されているサプリもたくさんあります。また、製薬メーカーや大手食品メーカーが作ったものであれば、医薬品レベルのGMPに沿った品質管理が行われていますので、サプリだから品質が悪いということは言えません。

栄養補給における医薬品とサプリの違い

栄養補給における医薬品とサプリの違いは、目的とその配合量にあります。成分的には同じビタミンCであっても、サプリで「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。」と栄養機能表示できるのは、ビタミンCが1日目安量で24mg~1000mgの時で、これより多く配合されている場合は、栄養機能表示をすることができません。
一方、OTC医薬品のビタミンC主薬製剤は、肉体疲労時や妊娠授乳期、病中病後の体力低下時、老年期のビタミンC補給の他、しみ・そばかす・日やけやかぶれによる色素沈着、歯ぐきや鼻からの出血に効果がありますが、ビタミンCの1日配合量は2000mgまで認められています。
これが医薬部外品になると、肉体疲労時や妊娠授乳期、病中病後の体力低下時や中高年期のビタミンC補給となり、ビタミンCの1日配合量は50mg~1000mgとなります。
つまり色素沈着などの緩和に使うのか、疲れた時のビタミンC補給に使うのか、皮膚や粘膜の健康維持のために使うのかといったように、目的により医薬品・医薬部外品・サプリを使い分けるようになっていて、1日の目安量も定められています。