日本人の食事摂取基準の見方と考え方

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更新日:2015年03月09日

日本人の食事摂取基準の見方と考え方

日本人の食事摂取基準は、健康な個人や集団を対症として、日本国民の健康維持や健康増進、生活習慣病の予防を視野に入れたカロリーや栄養素の摂取基準を示したもので、5年おきに見直されています。

日本人の食事摂取基準の基本的考え方と栄養補給

日本人の食事摂取基準には3つの基本的考え方があります。

一番目は、カロリーや栄養素の摂取の過不足による健康障害や、生活習慣病予防との関連を考える上で基準が必要であるという考え方です。

二番目が、カロリーや栄養素の真の望ましい摂取量は算定できず、確率論的に示すのが妥当であるという考え方です。

三番目が、食事改善や給食管理を目的とした食事摂取基準の基本的概念や活用についても考慮するという考え方です。

これらを踏まえて健康維持増進や欠乏症予防のための栄養補給の量が示されています。

日本人の食事摂取基準に出てくる3つの目的と5つの指標

日本人摂取基準の活用における3つの目的は、摂取不足の回避、過剰摂取による健康障害の回避、生活習慣病の予防です。そして、これらからなる5つの指標が、「推定平均必要量」「推奨量」「目安量」「耐容上限量」「目標量」です。

「推定平均必要量」は、個人差を考慮したもので半数の人が必要量を満たすと推定される1日の摂取量で、

「推奨量」は、97~98%の人が必要量を満たすと推定される1日の摂取量です。ここに確率論的な二番目の考え方が活かされています。いずれも健康維持増進・欠乏症予防の観点から設定されています。

「目安量」は、推定平均必要量や推奨量を算定するのに十分なエビデンスがない乳児等の特定の集団が一定の栄養状態を維持するのに十分とされる量です。

「耐容上限量」は、この量までだったら、まず健康被害がでるリスクがないとされる習慣的な摂取量の上限です。

「目標量」は、生活習慣病の一次予防として、当面目標とすべき摂取量でナトリウムとカリウムに設定されています。通常、健康維持を考える場合、推奨量又は目安量から、耐容上限量を超えないように栄養補給していくという考え方になります。

5年毎に検討され変化していく食事摂取基準

日本人の食事摂取基準は、5年毎に見直されています。2014年現在、2010年版が活用されていますが、2015年~2019年にかけては2015年版が既にまとめられています。

3つの目的からなる5つの指標という骨組みは変わりませんが、2015年から採用される2015年版では生活習慣病の重症化予防ということで、BMIの範囲を維持できる食事量の基準という考え方が採用され、年齢別に目標とするBMIが設定され、その目標範囲を下回っていれば不足、超えていれば過剰ということで、目標範囲内にBMIをもっていくよう体重改善することを薦めています。