気をつけたい健康食品と医薬品の相互作用

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更新日:2015年04月16日

気をつけたい健康食品と医薬品の相互作用

健康食品は、医薬品を利用している場合は注意しなければなりません。健康食品、サプリに含まれている成分が、体への働き方によって医薬品の効果を弱めたり、副作用のリスクを高めてしまうケースがあります。

健康食品・サプリと医薬品の2つの相互作用

食物と医薬品の相互作用については、その作用機序の違いから二つのカテゴリーに分けられています。

1つは、医薬品も食品に含まれる成分も体内で吸収・代謝され、組織に分布して排泄されていますので、その過程でお互いに影響を及ぼしあう可能性もあります。薬の吸収量や吸収パターンが影響を受けた結果、血中に入る薬の量が変化してしまい、薬の作用が強まり副作用が出やすくなったり、逆に薬の作用が弱まってしまったりします。

栄養状態が変化することによって、体内分布が影響を受けてしまう場合もあります。これは薬の吸収や代謝という動態に影響を与えるということで、薬物動態学的相互作用と呼ばれたりします。

もう1つは、医薬品の薬理作用と食品の生理作用が同じ方向だった場合に医薬品の効果が強くでたり、逆方向だった場合に医薬品の効果が弱くなったりするもので、薬理学的相互作用と呼ばれたりします。

食品と医薬品の相互作用に関連する有名な具体例

医薬品と食品の相互作用で有名なのが、グレープフルーツジュースです。グレープフルーツジュースは、一部の血圧を下げる薬と一緒に飲むと血圧を下げすぎてしまう場合があります。これはグレープフルーツジュースに含まれる苦味成分が、小腸粘膜にある薬を代謝させる酵素の働きを抑えてしまうため、本来代謝されて吸収される薬が代謝されないまま多く吸収されることにより、薬の血中濃度が上がってしまい、薬の血圧を下げる効果が強くでてしまうというものです。

グレープフルーツジュースの場合はあまりにも有名で、相互作用を起こす可能性が高い薬は、薬局等で説明されたり、注意喚起されたりすることもあります。グレープフルーツジュースを同じくらい有名な相互作用は、セント・ジョーンズ・ワートで、肝臓で薬の代謝する酵素の働きを良くすることで薬の代謝や排泄が早まり、血中での濃度が低下してしまい、免疫抑制薬や強心薬の効果が弱くなってしまいます。

気をつけたいサプリ・健康食品と医薬品の相互作用

グレープフルーツジュースとセント・ジョーンズ・ワート以外にも注意したい相互作用があります。薬の作用を弱めてしまうものとしては、葉酸が抗てんかん薬のフェニトインを、食物繊維が一部のペニシリン系抗生物質の作用を弱めてしまう可能性があります。コエンザイムQ10は、血栓を溶かす薬のワルファリンの効果を弱めてしまうことがあります。また、ビタミンAやビタミンDを含んだ薬とマルチビタミンのサプリ等を一緒に摂ると過剰摂取になる場合があるので注意が必要です。