2015年の花粉飛散予測と花粉症対策

公開日: 2015年01月28日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
毎年、お正月が過ぎると本格的な花粉シーズンがやってきます。いろいろなところから花粉の飛散開始時期や花粉飛散量に対する予測が出されます。スギやヒノキの花粉が飛び始める時期は花粉症の人々にとっては憂鬱な季節となりますが、最近ではOTC医薬品でも花粉症に対する薬が医療用からスイッチされるなど、セルフメディケーションにおいてもいろいろ選択肢の幅が広がってきています。

2015年の花粉飛散量は例年並みだが昨年より多い地域も

スギ花粉は前年の夏の暑さにより成長した後、秋以降気温が下がると休眠状態になり、翌年の1月ぐらいまで活動を休止して、春の花粉飛散シーズンとなります。つまり花粉飛散量は花芽の形成に比例し、一般には前年の夏の気温が高く、日照時間が長いほど多くなります。2014年の夏を見てみると、太平洋高気圧の西への張り出しが弱くなっていました。このため西日本では気温が低かった一方、北日本や東日本では高くなりました。日照時間は西日本はかなり少なくなっていて、北日本・東日本では平年並みになっています。

2015年は、花粉飛散のピークは例年(過去10年の平均値)並みの3月と予想されています。2015年春のスギ花粉の飛散は、2014年夏の気温が低く日照時間も短かった西日本では、花芽が育つ環境が整わなかったので、花粉飛散は少ないと予想できます。一方、東日本や北日本では例年並と予想されていますが、2014年春の花粉飛散は少なかったので、昨年との比較となると、東北地方から近畿地方にかけて、特に関東・東北地方は昨年より多く飛散すると予想されています。特に花粉が多く飛ぶ日の特徴は、晴れていて気温が高く、空気が乾燥していて風が強く、前日が雨というケースで、よりしっかりとした花粉対策が必要です。


積算気温と風雨も深く関係する花粉飛散開始時期

花粉症対策には、花粉の本格飛散が始まる2~3週間前から抗アレルギー薬を服用すると症状を軽く抑えることができます。したがって中期的な花粉飛散予報を行う意義がでてきます。自分が住んでいる地域の花粉情報は、気象庁や製薬メーカー等のホームページで確認することができます。前年の10月には気象庁から第1報が発表され、随時更新され、花粉が飛散しはじめる1月~2月に入ると更新頻度が増えてきます。2015年の花粉飛散時期は最終的には1月下旬~3月の気温も大きく影響しますが、北日本は平年並み、東日本と西日本は平年並みかやや高めなので、東日本・西日本では例年よりも少し花粉の飛散が早くなる可能性もありますので、毎日こまめに予報をチェックすることがお奨めです。

日本気象協会では、花粉飛散の開始は、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日以上連続して観測した場合の最初の日としていて、2015年1月15日に発表されているスギ・ヒノキ花粉飛散開始時期は、九州地方が2月上旬、中国・四国地方が2月上旬~中旬、関東・甲信・東海地方が2月上旬~下旬、近畿地方が2月中旬、北陸地方が2月中旬~下旬、東北地方が2月下旬~3月中旬となっています。花粉飛散が少なかった昨年と比較すると、東北地方が330%、関東・甲信地方が230%、北陸地方が200%と多くなっていて注意が必要です。花粉飛散開始は、1月1日からの毎日の最高気温の積算が深く関係していて、西日本では積算最高気温が400~500℃に、東日本では積載最高気温が300~350℃になると飛散が始まることが経験的に知られていて、一つの目安になっています。
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