うつ病患者に対するコミュニケーション

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
うつ病患者といっても、うつ状態になってしまった原因は人それぞれです。患者さんの背景まで理解することが大切です。特にうつ病患者の人はデリケートな部分もあるので、相手の気持ちや背景を考えて慎重に言葉を選んであげるということも大切になってきます。

服薬ケアの倫理・基本的な考え方

うつ病患者は、原因も背景も抱えている症状もさまざまで画一的に考えることはできません。一人一人、患者さんの訴えを傾聴し、病気に対する不安や恐怖を理解し共感し、和らげてあげることが大切です。何よりも、うつ病は必ず治る病気であることをしっかり伝え、治療への自信を与えてあげることが大切です。信頼関係を築いていくことが重要で、頑張りたくても頑張れないつらさ、十分な休養が必要であることなどを伝えてあげるとよいでしょう。また焦って治療に専念できないような場合は、治療に専念することだけを考えましょうというように説明し、とにかく傾聴し共感し、安心感を与えてあげることが重要です。


励ましの言葉はいらないうつ病患者

一般的にうつ病患者には励ましの言葉は不要と言われています。下手に励ましたり、表面的に気休め的なことを言ったりするよりも、しっかり薬を飲んで治療し、無理せずに一緒に治療を続けていきましょうということを伝えたほうが良いでしょう。抗うつ薬は、効果の発現までに2~4週間以上かかることがあります。しかし飲み始めてすぐに消化器系等に副作用が現れることもあるので、自己判断で薬を飲む量を調整したり止めたりするケースがありますので、そういったことがないか常にチェックし、薬物治療の大切さを説明することが重要です。「無理はダメですよ。体調変化があるときは必ず先生に相談してください。」というような突き放した言い方や、「頑張ってくださいね。」というような励ましの言葉は、良かれと思って言ったとしても、患者さんには自責感、絶望感を強くもってしまったりします。「大丈夫ですよ」というような気休めでは患者さんにかえって不信感をもたれてしまったりします。ついつい口にしてしまいそうな言葉が多いので、注意が必要です。


ストレスをためない生活のアドバイス

うつ病の人は真面目で頑張り屋さんが多く、ストレスをためやすい傾向があります。ストレスをためないアドバイスとしては、気持ちに余裕をもって頑張りすぎないことや、何でも自分一人で頑張ろうとせず、仲間と相談して手伝ってもらうなどの負担軽減をはかったりするといったアドバイスをしてみても良いかもしれません。また規則正しい生活を心がけることも大切です。一言でうつ病といっても原因・背景・症状がさまざまなので、薬物治療をしていても患者によって悩みや訴えはまちまちです。一人一人しっかりと傾聴し観察することがうつ病患者とのコミュニケーションの第一歩です。
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