COPD患者に対するコミュニケーション

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
COPDは慢性閉塞性肺疾患のことで、肺気腫や慢性気管支ぜんそくといったものが入ります。COPDにはいろいろな吸入薬が処方され、使用法も製品によってまちまちである上に、吸入薬という剤形がOTC医薬品にないため、患者さんからもなじみが少ない剤形になっていてわかりやすい使用法の説明が必要になってきます。

薬剤師の腕の見せ所ともいえる吸入薬の使用説明

吸入療法の説明は、薬剤師の腕の見せ所といっても良いかもしれません。吸入薬になじみがない患者さんも多く、COPDの病気の特徴を考えると、患者さんのほとんどは高齢者ということになります。高齢者だと、新しいことに対する理解度が落ちていたり、耳や目の機能が弱くなっていたり、いろいろな病気をもっている場合もあります。リウマチ、関節疾患で硬直して吸入しづらかったり、認知症までいかなくても理解度が悪かったりする人もいます。今まで使っていた吸入薬が処方変更になり吸入法が変わってしまい混乱してしまうというケースもあります。こうした患者さんがもつ個々の問題にも配慮しなければいけません。さらに吸入薬は種類も多く、似たようなものがあり、初回のみの操作等もあるので説明が難しくなってきます。剤形でもエアゾール剤を吸入するもの、粉末状のものを吸引するもの等があり、吸入をしやすくするインハレーター等の周辺デバイスもいろいろあり混乱をまねく原因にもなっています。使い方が難しいものをいかに整理し患者さんにわかりやすく伝えられるかが問われるのが吸入薬です。


吸入薬の使用説明のツールを使った説明

吸入薬の使用法説明でよく利用されるのが、メーカーや卸から配布されているサンプル品を用いての実践説明です。説明文書で説明するよりも、実際に患者さんの目の前で実践するので、患者さんの理解度は高くなります。メーカー等が作成している使用法が記載してある説明文書は、ほとんどの場合がわかりやすいように図解されていますが、患者からするとやはり図解を見るよりも実践するところを見せてもらったほうがわかりやすいでしょう。吸入薬は呼吸のタイミングや吸入する強さが難しく、紙ではなかなか説明しにくいものもあります。うまく行わないと気管支に薬剤が入っていかず効果が半減してしまいます。吸入の強さに関しては、強さをつかむための練習用笛等のツールが提供されているものもあります。


COPDの患者は

COPD患者は高齢者も多く、丁寧に使用法を説明してあげることが大切です。また「調子はどうですか?」といった漠然としたような質問ではなく、「平地でも息切れすることがありますか?」といったように少し具体的な質問をしてあげると、自覚症状が上手に引き出せる可能性が高くなります。OTC薬等の使用状況も確認すると良いでしょう。
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