ニーズとともに増える24時間営業の調剤薬局

公開日: 2015年04月10日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
最近、調剤報酬の改定もあって24時間営業している薬局も徐々に増えてきています。24時間365日、薬剤師が常駐している店舗もでてきています。深夜や早朝となるとさすがに訪れる患者は少なくなりますが来客はあり、大手調剤薬局も試験的に24時間体制を取り入れてきています。

ニーズが高まる薬局の24時間体制

調剤薬局に関しては、コンビニ等と違い、緊急病院の門前薬局等を除けば、24時間体制へのニーズはそれほどまだ高くはなっていませんし、医療機関の開業時間を考えても、地域の緊急病院を除いては深夜・早朝から処方箋がくるということはレアなケースになっています。ただ、自分のことをよくわかってくれている「かかりつけ医」同様に、地域で気軽に相談できる「かかりつけ薬局」をもっていこうという流れのなか、また超高齢化社会に向けて在宅医療が実施されるようになってきている中、24時間体制で対応してくれる薬局へのニーズも高まりつつあるのも事実で、調剤報酬においても、24時間体制の薬局に対しては報酬を手厚くするなどの措置がとられています。2014年の調剤報酬改定では、24時間調剤並びに在宅患者に対する薬学的管理及び指導を行うのに必要な体制が整備されている場合は、基準調剤加算がつくことになりました。これにより大手の調剤薬局の中には24時間調剤や在宅医療に関して力を入れるところが増えてきています。

2本立てとなっている24時間調剤体制

24時間対応する薬局としては、厚生労働省は「24時間開局」と「24時間調剤等体制」の2本立てで考えています。24時間開局は、そのままで、保険薬剤師が当直等で24時間配置されている薬局で、来局し処方箋を提示した患者に対し、速やかに調剤できる体制となっている薬局です。一方24時間調剤等体制は、開局していないまでも24時間調剤等が速やかにできる体制を整備しているもので、24時間担当者と直接連絡がとれる形になっていて、連絡先電話番号等が文書や薬袋に記載され、実際に24時間いつでも調剤できるような体制をとっているものです。24時間開局している薬局は、従業員の安全にも特に気をつけなければなりません。夜間ともなると一人勤務ということになる可能性が高く、そのため調剤を受ける窓口に格子をはめたりするなどの防犯体制も必要になってきます。また場合によっては仮眠室が設けられているところもあるようです。24時間体制になると、営業時間外である深夜、医師からの要請があり緊急に処方箋医薬品を患者に届けるといった場合もでてきます。薬局の体制としても、すぐに処方箋薬を患者へ届ける体制作りが必要になってきて、必要な医薬品は常時準備しておくことはもちろん、当番となっている薬剤師は、外出先であろうが自宅でゆったりとしていようが、いつ呼び出されるかもわからないスクランブル状態でいなければいけません。
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