医薬分業における地域の薬剤師が果たす役割

公開日: 2015年04月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
医薬分業が進むと、患者への医薬品の安定供給といった課題もでてきます。ジェネリック医薬品が増えていく中、大きな課題となっています。また単に処方箋に対する調剤だけでなく地域の疾患啓発活動などにも参加するなどの活動も行われます。

セルフメディケーションをサポートする街の相談所

政府は、医療費削減のためにセルフメディケーションを推奨しています。これは、風邪のひきはじめやちょっとしたケガなどの軽医療にあたる部分に関しては、すぐに医療機関を受診するのではなく、自分でOTC医薬品等を利用してケアしていくというものです。そうなると医療機関にかかったほうが良いのか、自分にあったOTC医薬品はどれなのか、健康に関して日頃注意しなくてはいけないところはどういうことがあるのかといった消費者の疑問の受け皿として薬局が重要になってきます。来局者から話を聞き、場合によっては受診勧奨をするのも大きな役割になっています。そのためには幅広い知識が必要となってきます。最近では、「かかりつけ医」ならぬ「かかりつけ薬局」として、患者の体質や薬歴などを理解しているおなじみの薬局をもつことが奨められています。これは、単にお薬手帳や薬歴をチェックして、相互作用や副作用をみるというルーチン業務にとどまらず、おなじみの患者さんであれば、顔色や歩く姿から普段との違いを察知する、表情から察知して悩みを聞いてあげるといったことができるという顔が見える対応ならではの大きなメリットがあります。このためにも患者とのコミュニケーションをいかにうまくとっていくかということが薬局の課題の1つになります。

生活者目線で地域住民の健康を守る薬剤師

医薬分業が進む中、地域の薬剤師が果たす一番の役割は、患者のセルフメディケーションのサポートと医薬品の安定供給になります。病院やクリニックとは違って、患者や生活者の目線に立って、街の健康ステーションとして相談しやすい薬局・薬剤師が求められています。医薬分業が進むと、医療機関や他の薬局との連携というものが大切になってきます。面分業が進みジェネリック医薬品も多くでてきている中、医薬品の安定供給は薬局の大きな課題で、在庫切れしている医薬品を融通してもらうなど、卸はもちろん、地域の医療機関や周りの薬局との連絡・連携も不可欠になってきています。また入院患者が退院した際に、医薬品の供給をスムーズに行うために病院薬剤師と薬局薬剤師が連携する「薬薬連携」、休日や夜間の輪番体制における地域薬剤師会や周りの薬局との連携など医療をスムーズに行うための連携が必要となってきています。このためには地域の医療機関や薬局の状況なども把握しておく必要なども出てきます。また医薬品の供給以外にも、地域の薬剤師の働きとして地域住民に対する医薬品教育や薬物乱用防止運動、災害時の活動などがあげられ、教育機関や地域自治体との連携など地域と深くつながりをもっています。
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