薬歴管理における薬剤師の情報収集

公開日: 2015年05月11日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
薬剤師は、処方された医薬品が適切であるかどうかを判断する処方鑑査や、調剤した薬を患者さんにわかりやすく説明したりして情報提供を行わなければなりませんが、そのためには日々刻々と変化していく医薬品の情報や患者さんの情報をしっかりと情報収集しておく必要があります。

大切なコミュニケーション能力と情報感度

薬歴管理を行うに当たっては、医師からの処方箋はもちろん、患者からの情報も大切になってきます。そしてそれ以外に処方されている医薬品に関連した知識・情報収集が必要になってきます。しっかりと医薬品の情報収集をしておかないと、使用上の注意が変わっていたりするケースもあるので、メーカーのMRのみならず、厚生労働省や医薬品医療機器総合機構のホームページ等でも定期的に確認をしておくクセを身につけておくのも大切です。薬歴簿を作成する際にも、処方箋についての記録、実際に調剤した内容についての記録、患者のプロフィールに関連する情報、患者さんに服薬指導などで話している中で得られた情報などが記載されていきます。特に患者さんからの情報収集は、最初に薬局に行ったときに既往歴やアレルギー歴などを含む事項を書いてもらう初回質問表等のようにアンケート用紙を渡されて記入するアンケート形式による方法があります。さらに来客した患者さんにいろいろと話す中で得ていくインタビュー形式による情報収集方法があります。このインタビュー形式による情報収集でいかに良い情報収集ができるかは、薬剤師のコミュニケーションスキルとともに、問題を見つけ出す感度も大切になってきます。

情報収集で大切な話しやすさと信頼

患者さんからの情報収集のためのコミュニケーション能力は、ただ茶飲み友達とどうでもいいような世間話をしたり、会社で適当に雑談したりするといったものとは違い、適切な処方鑑査・調剤・服薬指導を行うための前段階であり、医療事故を未然に防ぐためにも大切なものです。患者さんも十人十色ですし、その症状や処方されている薬も千差万別、いろいろなケースがあるのでコミュニケーションスキルを磨くのは、一朝一夕でできるものではありません。毎日の積み重ねが大切になってきます。例えば、薬歴簿に記載すべき一般的患者情報等について、次から次へと尋問口調で質問していると、患者さんの中には取り調べられているような感覚をもつ人もいます。またありがちなのが、薬剤師の常識が邪魔をして、患者さんに答えを誘導するような質問をしてしまったり、思い込みで薬歴簿に記載してしまったりすることです。大切なのは、患者さんが話しやすく信頼できる薬剤師であることが大切です。また初回質問表で情報収集した内容においても、状況は日々変化することも忘れず、必要に応じて患者さんに確認をするということも大切です。
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