患者によって異なる処方箋鑑査の重点ポイント

公開日: 2015年06月01日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
薬歴の管理は、前回の処方からの変更点のチェックを確認するためにも必要です。薬の種類が変わったり、同じ薬でも服用量が変わったりしている場合がありますが、なぜその変更が行われているのか患者さんに確認したりします。

特に注意しなければいけない処方変更時

医療機関から回ってきた処方箋について処方箋鑑査をするとき、特に注意しなければいけないポイントは初回受診のときと処方箋の内容が変更になった時です。薬歴には前回の処方内容や調剤をしたときの状況などが記載されていて、医療機関から回ってきた処方箋が前回とどのように変更になっているのか確認できるようになっています。前回と比較して処方が変更になっている場合は特に注意をして、なぜ変更になっているのかを確認する必要があります。患者さんの症状と合っているか、禁忌にはなっていないか、併用薬との相互作用は大丈夫かを確認する必要があります。患者に薬を渡すときも、薬が前回から変わったことを確認することはもちろん、薬が変更になったことの説明を受けているかや症状に変化があったことなどを確認することで、再チェックをします。処方が変更になる場合には、いろいろな理由が考えられ、症状の変化による場合もありますが、薬の副作用等により変更になっている場合もあります。もちろん処方箋に変更がない場合でも、患者さんの最近の調子を確認することも大切です。効果が出ていないにも関わらず、漫然と処方されていないかのチェックも必要です。

処方箋の問題だけでなく患者さん側の問題にも注意

処方箋が変更となっている場合の2大要因としては、体調の変化と副作用症状が考えられます。症状に関しては、前回訴えていた症状に対する変化の確認をし、前回処方された薬の効果のチェックをすることも薬剤師の大切な仕事になります。たとえば痛みであれば、それは治まったのか、軽減したのか、悪化してしまったのかを確認します。さらに新たな症状が出てきていないかもチェックし、その症状が副作用によるものなのかを確認する必要があり、その症状が発症した時期、場合によって医師の見解も確認します。薬歴を参考に処方箋鑑査を行う場合は、薬が症状に合っているか、副作用は大丈夫かといった薬からみた視点でのチェックとなりますが、これとは別に患者さん側の問題もあります。患者さん側の問題としては、飲み忘れ、剤型や味が合わずに上手く服用できていない、薬を誤用しているといったケースがあります。処方箋の内容が変更になっていない場合も、ときどきお薬がしっかりと飲めていることを確認することも大切です。処方箋上では全く同じでも、アレルギー歴や既往歴はもちろん、同じ患者さんであっても病気の状態、前回処方箋との違いによってもチェックしなければいけない事項は変わってくることになります。
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