処方箋が変更になっていた時の留意点

公開日: 2015年06月15日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
医療機関から回ってきた処方箋と薬歴とを見て、前回から処方が変わっているときは、患者さんの体調に何等かの変化があったか、医師が治療方針を変えたというようなことがあるので、処方箋鑑査や患者さんへの服薬指導など、特に注意をしなければいけません。

処方箋が変更になっていた時はコミュニケーション

処方箋が変更になっている場合は、処方箋と前回の薬歴から、どこがどのように変更になったのかを確認し整理します。当然、処方が変わっているので、症状と合っているものなのか、禁忌は大丈夫か、他の薬との相互作用はどうかといったように、初回の処方箋調剤と同じように丁寧に確認していく必要があります。さらに、処方変更の意図を考えることも重要です。処方が変更されるには、それなり理由があり、それが症状の変化によるものなのか、前回出ていた薬の副作用によるものなのか、または患者さんが飲みにくいといったことでリクエストしたことによる変更なのかいろいろ考えられます。患者さんには、誤用防止のためにも服薬指導時の最初に、「今回はお薬が変わっています。」という旨をはっきり伝えます。ケースバイケースですが、それと同時に処方箋の変更から読み取れる可能性について考え、患者さんに確認してみると良いかもしれません。予想が合っている、間違っているということが問題ではなく、もし違っていればその理由を患者さんが話してくれるかもしれませんし、その内容から、医師から説明を受けていることや、患者さんの症状の変化、さらには服薬指導しておいたほうが良い事項がそこで新たにみつかるかもしれません。

薬局の財産とも言える薬歴と処方変更

処方が変更になった時は、服薬時期や用法・用量が変わる場合もあり、患者さんにわかりやすく説明しなければなりません。そのためにも薬剤師は、薬歴と処方箋から患者さんの状況を読み取る力も必要になってきます。薬歴には、薬剤師が患者さんと話をしたときに薬剤師が感じた症状だけでなく、患者さんとの会話の中から聞き取れた患者さんの症状、場合によっては患者さんの感情や気持ちなどが記載され、それらを総合して薬剤師がその時に感じたことや評価の記録が残されています。つまり、前回までの調剤状況がわかり、処方箋からだけでは得られない処方変更の意図を考えるのに重要なヒントとなるようなことが記載されている可能性もあります。薬歴がしっかり整理され記載されていれば、別の薬剤師が読んでもこれらのヒントが見つけやすくなり、より質の高い調剤業務・服薬指導ができるようになります。またかかりつけ薬局を持とうと言われるのも、薬歴管理の上でよりきめ細かな対応ができることが大きな理由の一つになっています。
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