2015年度中に検討される健康情報拠点薬局(仮称)の議論はじまる

公開日: 2015年07月01日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
高齢化が進んでいき、在宅医療等の推進により、薬局にはいろいろな機能が求められるようになってきていますが、そんな中、医薬分業によるメリットを国民が最大現受けられるように、かかりけ医と同様、普段から気軽に相談できる「かかりつけ薬局」を作ることができる体制の構築が重要になってきています。

日本再興戦略の一環としてすすめられる健康情報拠点薬局

2013年6月14日に閣議決定されている日本再興戦略では、薬局を地域に密着した健康情報の拠点として、一般用医薬品等の適正使用に関する助言や健康に関する相談、情報提供を行う等、セルフメディケーションの推進のために薬局・薬剤師の活用を促進するということが示されました。さらに2014年1月21日には、「薬局の求められる機能とあるべき姿」が公表され、セルフメディケーションの推進のために、地域に密着した健康情報の拠点として積極的な役割を発揮すべきということが示されました。これを受けて、かかりつけ薬局の体制を構築していく方針の中で、2015年6月4日に、第1回健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会が開催され、6月18日には第2回の検討会が開催されています。この検討会では、今後健康情報拠点となっていく健康情報拠点薬局(仮称)の定義・名称・基準の策定、公表の仕組みを検討していくことになっています。

健康情報拠点薬局は、かかりけ薬局機能プラスアルファ

健康情報拠点薬局(仮称)の定義については、かかりつけ薬局・薬剤師に求められている役割、日本再興戦略の中で薬局・薬剤師に求められている役割等を踏まえて検討されることになっています。健康情報拠点薬局としては、かかりつけ薬局の機能として患者情報の一元管理があげられ、副作用や効果の確認による安全性・有効性の確保、重複投与や相互作用、残薬確認等の患者情報の一元化をできる機能が求められています。さらに24時間対応や在宅対応もかかりつけ薬局の機能の1つというように考えられています。健康情報拠点薬局は、かかりつけ薬局としての機能の他に、処方箋医薬品だけでなく、OTC医薬品や衛生材料の提供、健康相談や受診勧奨などの健康サポート機能も必要であるというイメージで検討されています。2015年6月18日に開かれた第2回健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会においても、健康情報拠点薬局は、かかりつけ薬局の基本的な機能を備えた上で、要指導医薬品や一般用医薬品等の適正使用に関する助言をする、地域住民のファーストアクセスの場として健康に関する相談を幅広く受け付ける、必要に応じてかかりつけ医をはじめとした適切な専門家を紹介し健康に関する情報提供を積極的に行うといった機能を加える案が出され、了承されています。今後の薬局は、ますます、患者に対してだけでなく、周りの医療関連機関やスタッフとの連携が求められていくことになっていきます。
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