ついに市場にでてきた機能性表示食品

公開日: 2015年07月08日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
2015年6月、いよいよ機能性表示をした新制度になってから「機能性表示食品」が販売されました。 食品の表示が一元化された『食品表示法』が2015年4月1日から施行されていますが、これは、従来食品衛生法をはじめ、JAS法、健康増進法等いろいろな法律で規制されていた非常に複雑になっていた食品表示のルールを、1つの法律に一元化したものです。この「食品表示法」に基づいて、機能性表示制度が同時にスタートしています。

2015年、続々と生まれた機能性表示食品とその情報

従来は、機能性が表示できる食品は、国が許可をした特定保健用食品(トクホ)と国の規格基準に適合した栄養機能食品の2つがありましたが、これに新たに事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品である機能性表示食品が加わりました。機能性表示食品は、メーカーが国の定めたルールに基づき安全性や機能性に関する評価を行い、生産・製造、品質の管理の体制、健康被害の情報収集体制を整えて、販売日の60日前までに消費者庁長官に届け出することになっていますが、6月に入ると新制度になった4月1日から60日以上経ち、早めに届出を行っている機能性表示食品が、次から次へと市場に出てきています。パッケージの表面には、「機能性表示食品」という表示がされ、一目で機能性表示食品であることがわかるようになっています。機能性表示では、特定の部位の健康増進に関する表示はできるようになりました。届出番号も表示され、その内容は消費者庁のウェブサイトでも公開されていて、誰でも閲覧できるようになっています。

機能性表示食品の今後と薬剤師の役割

機能性表示食品では、有用性に対しての証明では、ヒト臨床試験により証明するか、最終製品又は機能性関与成分によるシステマティックレビューによる文献調査が必要になっています。新製品としては、6月19日から発売されている「えんきん」は、「本品にはルテイン・アスタキサンチン・シアニジン-3-グルコシド・DHA が含まれるので、手元のピント調節機能を助けると共に、目の使用による肩・首筋への負担を和らげます。」という機能性表示がされています。ビフィーナRは、「本品には生きたビフィズス菌(ロンガム種)が含まれます。ビフィズス菌(ロンガム種)には腸内フローラを良好にし、便通を改善する機能があることが報告されています。」という機能性表示がされています。6月16日には、脂肪の吸収を抑える、糖の吸収をおだやかにするといったノンアルコールのビールテイスト飲料であるパーフェクトフリーが機能性表示食品として発売されました。6月23日からは、「脂肪の吸収を抑える」、「糖の吸収をおだやかにする」、「おなかの調子をすっきり整える」の3つの機能表示をもった機能性表示食品の食事の生茶が新発売となりました。はじまったばかりの制度ですが、バラエティーに富む製品が新発売となっていて、2015年6月23日現在、既に発売されている商品も含め38製品の機能性表示食品が届出されています。今後の状況をみながら、セルフメディケーションの一翼を担うものとして、さらに届出件数が増えていくことが期待されています。機能性表示食品のパッケージには、「疾病に罹患している場合は、医師に相談の上、摂取してください。」、「医薬品を服用している場合は、医師、薬剤師に相談の上、摂取してください。」、「体調に異変を感じた際は、速やかに摂取を中止し、医師に相談してください。」というように、医師や薬剤師に相談するようにという注意事項が必ず記載されることになっているので、薬局の薬剤師において機能性表示食品についての問い合わせを受ける機会も出てくることが予想されます。
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