OTC薬のロキソニンブランドに外用剤が追加

公開日: 2015年07月29日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
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  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
ビタミン剤、うがい薬に続いて、解熱鎮痛成分が配合されていない第一世代のパップ剤についてOTC類似薬として保険からはずすことが検討されています。一方、パップ剤については解熱鎮痛成分としてインドメタシン、ケトプロフェン、ジクロフェナクナトリウムを配合したパップ剤に続いて、ロキソプロフェンナトリウム配合のパップ剤がスイッチOTCとして、2015年5月29日の薬事・食品衛生審議会要指導・一般用医薬品部会にて要指導医薬品として了承されました。

ロキソプロフェンの外用薬がスイッチOTC

ロキソプロフェンナトリウムとしては、既に内服剤として医療用のロキソニンが、2011年にスイッチOTC化され、処方箋なしでも薬局で購入できる第一類医薬品として「ロキソニンS」が販売されています。ロキソニンは服用するとそのままの形で胃を通過し、吸収されてから活性型のrans-OH型に変換され鎮痛効果を発揮するプロドラッグとして有名で、NSAID(非ステロイド抗炎症薬)として広く使用されています。ロキソニンはもともと解熱鎮痛薬に特徴的な胃腸障害の副作用に関して軽減されたもので、2011年には「ロキソニンS」が第一類医薬品として薬局やドラッグストアで購入できるようになっています。そして2015年6月22日には、さらに胃腸薬成分の酸化マグネシウムも合わせて配合されたロキソニンSプラス(第一類医薬品)が発売になりました。一方、2015年5月29日には、ロキソプロフェンの外用パップ剤・ゲル剤がスイッチOTCとして了承されていて、当面は薬剤師が販売するネット販売不可の要指導医薬品として販売される予定になっています。

ロキソニン外用薬で現実味を帯びる第一世代パップの保険はずし

ロキソニンの外用薬のスイッチ製品は、「ロキソニンSパップ」と「ロキソニンSゲル」で要指導医薬品として販売されることになりますが、用法、用量は医療用の4分の1~半分が上限となっています。この2つの外用薬は、安全性に関する3年間の製造販売後調査が行われることになっています。ロキソニンは、非ステロイド抗炎症薬(NSAID)で、プロスタグランジンの合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することで炎症を引き起こし痛みの原因となっているプロスタグランジンの生合成を抑制することから優れた鎮痛効果を発揮します。パップ剤は、保険1割負担の高齢者が処方され、自宅にも医療機関からもらった大量のパップ剤が残薬としてあったりすることから、特に鎮痛成分が入っていない第一世代のパップ剤については、医療費削減からも保険からはずそうという動きが出ています。鎮痛成分が配合されたパップが、インドメタシン、ケトプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、そしてロキソプロフェンナトリウムと揃ってきたことで、第一世代パップ剤を保険からはずす下準備ができているのかもしれません。
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