錠剤・カプセル剤の計数調剤のポイント

公開日: 2015年07月03日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
薬局には、錠剤をはじめ散剤、内用液剤、軟膏、貼付剤、点眼薬、注射剤などさまざまな剤形の薬がありますが、調剤業務の中で最も頻繁に行われるもので、しかも比較的簡単であることから、薬局の調剤実習などでも最初に学ぶことになるケースが多いのが錠剤やカプセル剤です。

錠剤・カプセル剤の計数調剤に入る前の準備

計数調剤は、処方箋に書かれた薬を、その数を確認して取り揃え、お客様に出すという作業になります。まずは処方箋の内容でいいのかをチェックする処方鑑査を行い、そして取り揃え、最後に本当に正しいか調剤薬鑑査をして、さらに服薬指導を行って患者に渡していくという一連の流れで行われることになります。取り揃えにしても、基本はメモ用紙を見てそのとおりの数の商品を買い物かごの中に入れてくる日常の買い物と共通する点が多いのですが、間違いがあってはならないもので計数調剤ならではの注意点や工夫が必要となります。錠剤やカプセル剤の計数調剤は、名前が似ているものや規格を間違いやすいものもあるので、特に処方内容を正確に読みとらなければいけません。そして禁忌や相互作用、患者さんの訴えと処方に食い違いはないかなど処方鑑査を行ってから、棚に保管されている薬の取り揃え作業に入ります。錠剤やカプセル剤のシートを処方量分だけ切り離すためのハサミや、調剤し取り揃えたシートがバラバラにならないように一種類ずつ束ねるための輪ゴムなどを準備しておくと作業の効率化になります。

計数調剤の調剤薬鑑査のポイントと工夫

ヒューマンエラーの原因ともなる、調剤する薬剤名の勘違いや規格違いに注意し、また外観が似ている薬剤についても注意します。取り間違いが起こらないような棚の陳列などの工夫も重要です。錠剤の「1回投与量×1日服用回数×投与日数=総投与量」として計算をし、PTP包装やSP包装の製品は必要数のシートに端数分を用意して組み合わせていきますが、1シートも製品によって10錠、14錠、20錠、21錠といったようにその錠数はバラバラになっているので、思い込みによるミスをしないよう注意が必要です。調剤が終わったら、調剤薬鑑査で確認をし、シートの破損や異物混入などのチェックを行い、患者向け説明書を添付して服薬指導を行います。このときのポイントとして、名称類似品・外観類似品・複数剤形品・複数規格品、1シート当たりの錠数、計算が正しいか、使用期限は大丈夫かといったところをチェックします。1処方の中に1製剤だけ服用回数や投与日数が異なるものがある場合などは思い込みによる計算ミスを起こしやすかったりするので注意が必要です。過去に間違いそうになったものを情報共有し一覧表を作っておく、名称や外観で紛らわしいものは棚で注意喚起するなどの工夫などヒューマンエラーを減らしていく環境づくりも大切です。
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