分割分包の意義と使用される機械

公開日: 2015年07月31日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
分割分包は、散剤などを1回の適量ごと分割することですが、特に多くの種類の薬を飲まなくてはいけない患者さんにとっては、1回にこの包装に入ったものだけを飲めばよいということで飲み忘れの防止や飲み間違いを防ぐという点を考えると大きな意義があります。

手分割による分包機の特徴と使い方

調剤した薬を分割分包するための分包機と呼ばれるものが、いろいろと出されていてそれぞれの特徴があります。散剤のほかに錠剤・カプセル剤も分包することができるものとして、パイルパッカー(手分割分包機)があります。散剤を分包する場合は、薬剤師が目測で分割していきます。このパイルパッカーは、分包紙以外は、分包機と薬剤が接触する部分がないので、抗がん剤などの細胞毒性がある薬剤の分包に適しています。一方、パイルパッカーは手分割によるので、散剤の分割を行う場合は、自動分包機に比べて誤差が大きくなってしまいます。このためパイルパッカーでの1回の分割数は21包を限度とするのが好ましいと言われています。秤量紙を半分に折り、その折り目に沿って秤量した薬剤を一直線にして均等な山形をつくり、それをまず3等分し、それぞれの山を7分割していくという目測法がオーソドックスに行われています。散剤を分割分包するのに便利なのが、Vマス型手分割自動分包機で、散剤をV字型をしたマスに入れ、ヘラを使って手動で均一にならして配分してから、分包紙で自動的に分割するもので、少ない包数をすばやく分包するという目的での使用に向いています。分割分包数を入力し、分包紙に患者名や薬剤名、用法等が印刷できるようになっているものもあります。

全自動の分包機の種類と特徴・使い方

分包機には、全自動のものもあり、散剤用の分包機と錠剤用の分包機があります。全自動散剤分包機は、薬の分割から分包までの一連の作業を全自動で行ってくれるものです。実際に人間が行うことは、秤量した散剤をホッパーに入れ、分割包数を入力するだけです。すると自動的に分割包装が行われます。分包紙には、患者の氏名や薬の名前、用法などが印字できる機種も多く、さらにはレセプトコンピュータとつないで入力データをそのまま印刷することも可能になっています。全自動で分割分包されるので、調剤する薬剤師の熟練度による差が起こりにくいのが特徴になっています。薬剤を蒔く円盤が1枚ではなく2枚あるものがあり、これは1枚の円盤で薬剤が分包されている間、もう1枚の円盤に薬剤を蒔くことができ、長期処方の待ち時間などが抑えられるようになっています。全自動分包機を含め、散剤用の分包機のほとんどは、上部に錠剤ホールがあり錠剤やカプセルも分包できるようになっているので、散剤と錠剤・カプセル剤を混合して一包化するのにも適しています。全自動分包機には、錠剤やカプセルを処方内容に応じて自動的に分包してくれる全自動錠剤分包機がありますが、指定とは別のカセットを使ってしまうとミスにもつながり、機械を過信せず、最後はしっかりと薬剤師の目で確認をしながら使う必要があります。
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