分包誤差を少なくするためのやり方と工夫

公開日: 2015年08月21日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
薬剤師の調剤業務の中で、多くの知識と豊富な経験・技量が必要とされるものの一つに分割分包があります。性能の良い分割分包機がいろいろと開発されてきていますが、患者さんの処方箋やお薬手帳をみて、適切な薬を検討し、配合変化やその薬の物理的特性も頭に入ったうえで、手際よく正確に分包作業をしなくてはなりません。

秤量誤差の許容範囲はどのくらいになるのか

医薬品は生命関連物質です。つまり実際に散剤等を測って分包していくことは、分包機があっても正確になるべく誤差を少なく均等に分けなければならないため、そのことが散剤の分包を難しくしています。駄菓子屋のお菓子であれば、量の多少はあっても、せいぜい子供のケンカぐらいで済みますが、医薬品はしっかりとした薬用量があるので、誤差に関しては非常にシビアに考えなければなりません。最近でこそ自動分割包装機が増えていますが、手で分割する場合は、特に誤差が大きくなる傾向があるので、注意が必要です。もちろん、調剤後には空包がないかの確認や、目視による分量のバラツキ確認を行う必要もあります。どのくらいの誤差まで許されるのかは、薬によっても違ってくると思いますが、一つの目安としては、100±10%と言われています。調剤後ランダムに包剤を取り出し、重量を測った場合、一包あたりの重量が理論値の100±10%に大きくはすれていないかチェックします。


分割誤差を少なくするための分包手順

分包の誤差を少なくする工夫は、医薬品を秤量する前からはじまっています。まず誤差をなくすには、医薬品を測る機器が正確であることが大切です。大体次のような手順になります。
① ゼロポイント調整も含め、秤量機器が正常に作動していることを確認して、処方箋から秤取量を計算します。
② 医薬品を秤量します。複数の医薬品を分包する場合は、それぞれ別々にして、粒の大きさを考慮して、混和が難しい医薬品は別にしておくなどの注意が必要となります。
③ 全ての処方箋上の医薬品の秤量が終わったら、計算値と実際の秤量した量が一致していることを確認します。そこで混和可能な散剤を混ぜていきます。
④ 分包する時は、量が増えれば増えるほど誤差が大きくなりやすいので、分割数は多くても21包としています。薬包紙(秤量紙)を半分に折り、秤取した薬剤を折り目に沿って一直線に並べ、3等分して、さらにそれを7分割していきます。1包あたりの分包重量が少ない場合は、賦形剤を1回量が0.3~1g程度になるように加える方法が一般的に行われています。
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