処方オーダリングシステムのメリットとデメリット

公開日: 2015年11月02日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
ハイテク時代になり、多くの医療機関では、電子カルテや院内オーダリングシステムなどいろいろなシステムが導入されてきています。オーダリングシステムとは、院内や医療機関の間で、各部署をネットワークで結んで、医師からの指示等を電子的にシステムで送ることにより、関係する医療スタッフと情報を共有していくシステムです。

医療関係スタッフが利用するオーダリングシステム

ひと言でオーダーリングシステムといっても、いろいろなシステムがありますが、その中でも処方オーダリングシステムは、処方オーダと略して呼ばれることもあり、内服薬や外用薬の処方箋を発行して、電子的に薬局等に送るシステムです。患者が医療機関を受診し、医師が診察をして診断をくだし、処方箋を出すとき、医師は自分のディスクにあるパソコンの処方オーダリングシステムの画面から、処方する医薬品の名前、投与量(用法・用量)、投薬日数などを入力して確定します。するとその情報が電子的に送られて、薬局に送信されます。特に院内処方などでは、この情報をもとに調剤が行われるケースが多くなっています。もちろん、院内だけでなく、院外処方箋も発行することができます。オーダリングシステムは、この他に患者を診察した人が、臨床検査技師がいる検査部門に検査のオーダーをするときに使う検査オーダリングシステム、放射線部門等とつながる放射線オーダリングシステムなど、その目的やつながるスタッフによって、いろいろなものがあります。このオーダリングシステムの一つの形態として電子カルテシステムもあります。これはカルテを電子化し保存することによって、記録した情報を検索したり統計処理することができるようにしたものです。

オーダリングシステムのメリットとデメリットとは

いろいろなものは、メリットとデメリットがあるように、処方オーダリングシステムにもメリットとデメリットがあります。メリットは、情報が速やかに共有されるとともに、例えば処方を入力するときに、最初の3文字を入力すれば、あとは自動的に候補を出してくれるようになっていたりします。医師は手書きで処方箋を書かなくても良いし、入力作業もかなり簡素化できます。薬剤師側も、医師の殴り書きのような処方箋を読む必要もなく、読みやすい活字ででてきた処方を読むことができ、しかもその医薬品に付随した情報や、場合によっては用法等のチェック機能もついていますので処方鑑査にも役立ちます。しかし、デメリットとしては、候補医薬品の中から選択する際に、名前が似ている類似薬や、規格違いの入力ミスなども生じてしまう可能性があります。こうした機械によるシステムは非常に便利なのですが、便利ゆえに起こりやすいミスというのもあることを十分に念頭において、処方鑑査や調剤をしないと、逆に大きなミスにつながることもあるということをしっかりと認識しておくことが大切です。
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