2015年、デング熱は流行するのかしないのか

公開日: 2015年10月21日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
昨年2014年は、代々木公園で蚊よりデング熱に感染した人が見つかってから、その周辺にある新宿御苑など多くの公園で立ち入りが禁止とされるなど、デング熱は新聞紙面やワイドショーに大きく取り上げられました。デング熱については、今年も今までは例年と同じレベルで報告されていて、東京都感染症情報センターがホームページで週別に発生状況を発表しています。8月下旬現在では今年は例年並みで、ここ数年のデータを見ると2014年が異常といった感じはしますが、大流行した2014年、デング熱が流行しはじめたのは34週あたりからです。月日でいうとお盆が終わった8月15日過ぎあたりから秋にかけてとなりますので安心は禁物です。

できればデング熱の感染は避けたいところ

8月も中旬を過ぎると気になるのがデング熱ですが、ネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介されるデングウイルスの感染症には、4種の血清型が存在します。非致死性のほどんど症状が出ないか出ても熱性疾患で終わるものと、まれですが重症型のデング出血熱やデングショック症候群となる2つのタイプがあります。多くの場合は、潜伏期間は3日~14日で、ほとんどが4日~7日。症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹を伴い、40℃以上の高熱が出ることがよくあります。全身の痛みや頭痛を伴うといった症状は、通常2日~7日続きます。 さらに回復には通常2日~3日かかり、激しいかゆみがでたりしますし、場合によっては、皮膚が剥ける場合もあり、疲労感も数週間続いたりしますので、死に至らないにしても、つらい状態になるのはなるべく避けたいところです。デング熱を媒介するヒトスジシマ蚊は、日本での活動時期は5月中旬から 10月下旬にかけてとなっていて、特に蚊が子孫を残すために産卵をする準備をする夏の終わりから秋口にかけては注意が必要です。今年は昨年デング熱が話題になったことから、デング熱に対する関心もあり、それによる報告数も今までと比べると増えるのではないかと予想されます。今後デング熱が話題となった 2014年のような流行は起きるのかということですが、まだわかりません。2014年は8月のお盆のころから騒いでいたような気がするけど、今年は8月下旬になってもこれといって目立った報道もないしと思われるかもしれません。しかし安心するのはまだ早いと言えます。というのも今年は猛暑日が続いていたからです。ヒトスジシマ蚊は、猛暑日が続くと動きがにぶくなり、活発に活動する時期が遅れます。8月の下旬から9月の中旬ぐらいまではしっかりと注意が必要でしょう。今年はすでに公園などでチェックを行い管理しているので、速やかに処置がとられる体制はできていると思われますが、年々温暖化や観光客の増加といったことでデング熱感染が起こりやすくなる要素も一方であります。

気になるデング熱対策はどうしたらよいのか

デング熱対策といっても、とりわけ治療法は確立されていません。ですので症状に対する対症療法となってしまいます。また出血傾向を助長するアスピリンなどは使用しないのが鉄則です。そして治療法が確立していないことから、デング熱に対する一番の対策は、蚊に刺されないようにすることと言えるでしょう。当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、これが重要なのです。蚊はデング熱だけじゃなくいろいろな感染症を媒介する可能性がありますので、できれば刺されないようにすることが大切です。ヒトスジシマ蚊は、日中に活動し、木陰やヤブの中にいます。つまり日中に野外で半袖半ズボンなどでヤブの中に入っていくなんてことは、蚊に自分から刺されにいくようなものですので、服装は長袖長ズボン、できればそういった蚊が好みそうなヤブや木陰、水辺には近寄らず、ディート等の忌避剤を使用することがお奨めです。
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