目に使われる薬の注意点と患者指導

公開日: 2015年11月06日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
眼科の処方箋には、主に点眼剤と眼軟膏がありますが、点眼剤は通常すでに5mL単位などで容器に入っている製品を処方箋を確認して出せば良いことから、調製の必要もなく簡単で、容器には製品名もきちんと書いてあるので鑑査もしやすいのですが、注意しなければない点もあります。

眼科の処方は簡単だといっても油断するなかれ

薬局で配置しなければいけない薬剤師の人数は省令で決められていて、その上限は平均して薬剤師1人あたり1日処方箋40枚という計算になります。しかし、ここで処方箋の枚数の数え方ですが、眼科の処方箋については、耳鼻科・歯科とともに2/3枚という計算になります。それだけ簡単だというイメージがある眼科の処方箋ですが、注意しなくてはいけない点もいろいろとあります。点眼剤の中には、遮光保存・冷所保存など保管上の注意が必要なものもあり、薬局内での保管はもちろん、そのことをきちんと患者にもわかりやすく説明する必要があります。点眼薬で気をつけなければいけないのは、規格が異なるラインナップがあるものです。例えば緑内障の診断または治療を目的とする縮瞳薬のサンピロ点眼液(一般名:ピロカルピン塩酸塩)は、全部で5規格 0.5%、1%、2%、3%、4%といった規格のものがあり、容器はお互い非常に良く似ているので、調剤や鑑査の時に間違いのないように注意する必要があります。また多くの点眼薬は5mLが基本単位になっています。しかし中には2.5mLの点眼薬もあるので、点眼薬=5mLという思い込みで調剤するとミスの原因になってしまいます。また点眼薬の中には用時溶解のものもあり、服薬指導時に溶解法を示した指導せんを添付したり、錠剤に手を触れずに溶解液の入った容器に入れ溶かしてから点眼し、溶解後は冷蔵庫で保管するといった注意をきちんと説明してあげたりする必要があります。とくに用時溶解するようなものはOTC医薬品にはない医療用独特の使用法なので、説明を忘れないようにするなどの注意も必要となってきます。

OTC薬になくなじみが薄い眼軟膏はしっかり説明

目に使うお薬の中で、点眼薬はOTC医薬品にもある剤形でなじみが深いのですが、眼軟膏はありませんので、患者も使い方に慣れていません。不潔な手で使用したり、間違った方法で使用すると、角膜を傷つけたりして危険な場合もあるので、使用法をしっかりと説明しておきたいところです。またステロイド剤だと緑内障や感染症の副作用もあり、視力にも影響がでてくることもありますので、受診したほうがいいような状況などの説明もしておいたほうが良いでしょう。眼科の点眼薬や眼軟膏は緑内障や白内障の高齢者に多いことから、新しいものへの対応が難しかったりする面も考慮し、特にわかりやすく説明をするということも必要になってきます。眼科ではOTCになくなじみがうすい眼軟膏の使い方や用時溶解の点眼薬の使い方の説明をいかにわかりやすくするかといった点が重要です。
このエントリーをはてなブックマークに追加
Crown 転職サイト比較 ランキング