健康寿命を延ばすべき、適切な食生活の啓発活動

公開日: 2015年12月02日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
厚生労働省は2015年7月30日に2014年分の簡易生命表の概況を公表していますが、それによると2014年における日本の平均寿命は、男性が80.50歳、女性が86.83歳となっています。日本が長寿国である要因としては医療の発展や健康な食事ということが言われていますが、国は「健康日本21(第二次)」でもあげている基本方策として、健康寿命の延伸をかかげていて、そのためには個人の食生活の改善等を推進することも大切であるとしています。

通知として出された健康な食事の目安と普及

長寿国になった日本ですが、寿命とは別に最近話題になってきているのが健康寿命で、いかに寝たきりでなく活動的に生活できる期間を伸ばしていくかということが、高齢化社会の大きな課題にもなっています。国は、国民に「健康な食事」を啓発していくために、「健康な食事」が様々な要因から構成されていることを鑑み、「健康な食事」に関する考え方を整理したリーフレットを作成しています。また2013年6月から「健康な食事」のあり方に関する検討会を重ねてきて、2014年10月に「検討会報告書」としてとりまとめています。2015年4月には、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」が出され、生活習慣病予防や健康の保持・増進を図るために必要なエネルギー及び34項目の栄養素の基準値が定められました。そして栄養素をバランス良く摂取するためには、日々の食事を適切な内容に整える必要があると指摘しています。これらを受けて2015年9月に「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安の普及について」の通知を発出しています。

生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事についての目安

栄養バランスの確保の観点から主食・主菜・副菜をそろえて食べている人の割合は全体で約7割になっています。特に20~40 歳代ではその割合が低く、20 歳代では4割になっています。時間がなく外食が多い若い世代は、日々の生活の中での食事のバランスがしっかりとれるような環境が必要とされています。そこで、様々な食事の提供場面でレシピ考案や食事づくりを行う際の参考にしてもらうために出されたのが、「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事についての目安」です。具体的には事業者が提供する食事のレシピ考案や、生活習慣病予防等を目的とした料理教室、雑誌や料理本・インターネット等での生活習慣病予防等を目的としたレシピ掲載において、参考にしてもらうことが大きな目的になっています。目安については、1食当たりのエネルギー量として650kcal 未満が目安となっている「一般女性や中高年男性で、生活習慣病の予防に取り組みたい人向け」と650kcal~850kcalが目安になっている「一般男性や身体活動量の高い女性で、生活習慣病の予防に取り組みたい人向け」の2つのケースが設定されています。食事の目安は、1食当たりとして提供する料理の組合せを基本として設定されていて、その基本となる料理は、主食(料理Ⅰ)、主菜(料理Ⅱ)、副菜(料理Ⅲ)の3つ料理と、牛乳・乳製品、果物に分けて設定されています。主食は、米、パン、めん類などの穀類を主材料とする料理、主菜は、主として良質なたんぱく質や脂質の供給源となる魚介類や肉、卵、大豆・大豆製品などを使った副食中心の料理、副菜は、主菜に付け合わせる野菜などを使った料理でビタミン、ミネラル、食物繊維などを補う重要な役割として設定されています。
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