健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会の結果

公開日: 2015年12月29日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
2015年6月4日から6回にわたり検討されてきた「健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会」も、第6回となった2015年9月14日に報告書のドラフトが出されました。この検討会は、厚生労働省が医薬分業の原点に立ち返って、患者のための薬局ビジョンを策定するというところから立ちあげられていました。そしてドラフトが出された後、10日後の2015年9月24日、ついに「健康サポート薬局のあり方について」が出されました。

健康サポート機能を有する薬局に求められる機能

検討会では、仮称となっていた健康情報拠点薬局は、「健康サポート機能を有する薬局」というような文言になっています。そして「健康サポート」については、かかりつけ薬剤師・薬局が、地域住民による主体的な健康の維持・増進を支援することと定義しています。つまり、当然「健康サポート機能を有する薬局」は、かかりつけ薬剤師がいて、かかりつけ薬局の基本的機能を備えている必要があるということになります。
かかりつけ薬剤師や薬局の機能としてまとめると次のようになります。

1.服薬情報の一元的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導
業務運営体制を整備、薬歴の適切な記録、残薬管理や確実な服用につながる指導を含めた懇切丁寧な服薬指導や副作用等のフォローアップ、患者に対してお薬手帳の活用の促進とともに一元化・集約化、服薬情報の一元的・継続的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導が可能となるよう周りの医療機関との適切な協力、かかりつけ薬剤師・薬局の意義・役割や適切な選び方を説明・啓発といった事項が盛り込まれています。

2.24時間対応、在宅対応
開局時間外でも、かかりつけ薬剤師が患者からの相談等に対応する体制の整備、在宅患者に対する薬学的管理及び指導の実績があるという条件が盛り込まれています。

3.かかりつけ医を始めとした医療機関等との連携強化
医療機関に対して、疑義照会や必要に応じ副作用・服薬情報のフィードバック、それに基づく処方提案への適切な取り組み、一般用医薬品等の使用に関する相談や健康に関する相談への適切な対応、必要に応じた医療機関への受診勧奨、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、訪問看護ステーションなどの地域包括ケアの一翼を担う多職種との連携体制の構築といった事項が盛り込まれています。

4.医療機関への受診勧奨やその他の関係機関への紹介
地域の一定範囲内で、医療機関その他の連携機関とあらかじめ連携体制を構築し、連絡・紹介先リストを作成すること、同意が得られた場合、必要な情報を紹介先の医療機関等に提供するよう取り組むことが記載されています。

健康サポート機能を有する薬局の薬剤師に求められる資質と薬局設備

健康サポートに取り組む薬剤師の研修と人的要件として、一般用医薬品や健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言や健康に関する相談、適切な専門職種や関係機関への紹介等に関する研修を修了した薬剤師が常駐していることがあげられています。一方薬局内のパーテーションの問題ですが、健康サポート機能を有する薬局には、個人情報に配慮した相談スペースの確保をするために薬局内に、パーテーション等で区切られた相談窓口を設置することとなっています。これら健康サポ―ト機能を有する薬局の条件を満たしている場合は、健康サポート機能を有する薬局である旨や、一般用医薬品や健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言や健康の維持・増進に関する相談を積極的に行っている旨等を薬局の外側の見えやすい場所に掲示することになります。
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