薬局が利用するいろいろな情報源

公開日: 2016年01月15日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
薬局はいろいろな医療機関からきた処方箋に対応し、しっかりと処方鑑査や調剤鑑査をし、適切な情報を服薬指導時に患者さんに提供していかなければなりません。そのために、薬に関する情報、患者さんに関する情報、さらには周辺知識に関する情報まで入手する必要があります。必要な時には、いろいろな情報源にアクセスをして最新の情報をキャッチすることが大切になってきます。

個々の医薬品に関連した情報の入手

個々の医薬品に関する情報は、その多くは製薬会社から発信されています。まずは一番の情報源は医薬品の添付文書になり、添付文書だけからでは読み取れない細かなデータは、医薬品インタビューフォームや製品概要によって閲覧することができます。また場合によっては、製薬会社からメールやMR・MSの訪問により、使用上の注意改訂のお知らせなどが届くこともあります。医薬品の添付文書は、医薬品機構のホームページ又は各製薬会社のホームページより入手することができます。医薬品機構のホームページでは、添付文書以外にも、日本病院薬剤師会が作った記載要領に沿って作成された添付文書を補完した学術資料となっている医薬品インタビューフォームや、患者向け医薬品ガイド、患者向けの服薬説明指導書として利用されるくすりの適正使用協議会が定めたフォーマットに沿って記載されたくすりのしおりなどを閲覧したりダウンロードしたりすることができます。安全性の面からは、副作用に関連した情報があり、一般的には通常DSU(Drug Safety Update)と呼ばれる医薬品安全対策情報が、日本製薬団体連合会(日薬連)から出されていて、医薬品の使用上の注意改訂情報が載っています。特に重要性が高い副作用情報は、緊急安全性情報としていち早く医療機関関係各所に配布されることになっていて、黄色い色をしていることからイエローレターとも言われています。イエローレターほどではありませんが、それに準じて安全性上重要な使用上の注意改訂は、安全性速報という形で出されますが、これは青色をしていることからブルーレターと呼ばれています。いずれも医薬品機構のホームページから調べることができます。そのほか医薬品機構のホームページでは、重篤副作用疾患別対応マニュアルなど医療従事者に向けた情報が満載されています。

個々の医薬品以外で薬局で利用される情報

個々の医薬品の情報以外というと、まずは患者側の情報が重要になってきます。患者に関する情報は、お薬手帳や薬歴簿、処方箋といったものや、初回来院時に患者さんから聞き取りをしたアンケート用紙などが重要な情報源になります。病院であれば院内で薬や治療に関する情報誌が発行されている場合もありますし、場合によっては患者さんとの会話の中からの情報も貴重な情報源になることもあります。今はインターネットの普及も進み、個々の医薬品の情報でしたら医薬品機構や製薬会社のホームページ、治療法や処方に関する一般的な知識であれば、いろいろな成書や処方例集などもあります。調べようと思ってその気になれば情報源はいっぱいありますが、いかにタイムリーにきちんと新しい情報や必要な情報を取捨選択し、毎日チェックしていくか、またはメールなどで自動的に受診できるようにしていくかというように、情報収集する側の工夫が大きな課題とも言えます。
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