生涯研修によって維持される薬剤師の質

公開日: 2016年03月18日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
人命に関わる資格とも言える薬剤師は、国家試験を受け資格をとってそれで終わりというものではありません。生涯研修と言われるようにむしろ資格をとって実際に臨床の場で働く中で経験を積み、また常に進歩している医療に関する知識などを吸収していくことが大切になってきます。むしろ卒業して資格をとってからのほうが重要で、一生勉強という心構えが大切です。

学校での勉強と卒後の学習の違い

薬剤師になるには、国家試験を受け合格しなければなりませんが、そのために大学などでいろいろなことを学びます。これはいわば授業料を払って受ける「教育」です。しかし薬剤師となり働いていく中で必要な知識を学び、貴重な経験を積み重ねていくことこそ大切で、自発的に行っていかなければなりません。働くようになると最初に経験するのは所属企業や所属薬局グループの新人教育ということになるでしょう。そしてその後は、研修制度が充実している企業等では、いろいろな研修会などが用意されているので、最初は手近な研修会や、先輩や上司から勧められた研修会に参加してみるのも良いでしょう。しだいに自分に足りないものがわかってきて、その強化のために受講したり、強い関心をもった分野を極めていきたいといった場合にそれに関連したものを受講したりしていくのも良いでしょう。卒後に自ら参加して勉強していくものは「教育」ではなく「研修」です。「研修」と「教育」の大きな違いは、個人の責任に任されているというところです。したがって、しっかりとした目標や意志をもって取り組むことが大切です。研修制度が充実していないという場合は、大学や学会、日本薬剤師研修センター等で行われている研修会に参加してみると良いでしょう。内容も様々でインターネットを利用した研修やビデオを用いた研修、参考書や専門誌を題材としてディスカッションする勉強会などもあります。こうしたものの開催案内は、それぞれのホームページ等で探していくことができます。

生涯研修を上手に探して受講する方法とは

生涯研修の大切さはわかっているけど、どんなところがやっていて、どこのホームページを探せばいいのかわからないという人もいるかと思います。日本には、薬剤師生涯研修実施機関がいくつかあり、その中で最大と言われているのが日本薬剤師研修センターで、全国にある都道府県研修協議会組織をとおして、年間延べ数千回の研修を行い、単位を与えています。それ以外ですと医薬品ライフタイムマネジメントセンターや日本病院薬剤師会、東邦大学薬学部、薬剤師あゆみの会といったところがあり、薬剤師生涯研修を実施している機関として知られています。生涯研修の目的は、薬剤師業務全般に対する資質の向上に重きが置かれていて、スペシャリスト養成というよりもジェネラリストとしての職能向上を目的としています。専門的な知識を身につけることも非常に良いことですが、まずは広い能力と適正を養うことが大切という視点で行われるのが生涯研修で、その後専門領域に関しては、いろいろな学会や研修センターの認定薬剤師などの認定制度を利用すると良いかもしれません。
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