自己血糖測定器などの使い方の説明

公開日: 2016年02月05日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
最近でこそ、インターネットで検査キットを注文し、患者自ら自宅で指先などに針を刺して出た血液をサンプリングし、試験機関に送り検査結果を出してくれるというようなサービスもありますが、以前はインスリンの自己注射と同じく人体に針を刺して、注射をしたり血を採ったりすることは医療行為に該当するということになっていました。

血糖コントロールのために有用な血糖自己測定器(SMBG)

糖尿病の治療において、一番重要なのはなんといっても血糖のコントロールですが、血糖に関しては個人差や生活様式によっても違ってきますし、食事により変動したりするのでいつも一定というわけにはいきません。また糖尿病患者ですとインスリンや経口糖尿病薬を服用したりしているので、血糖の変動は複雑になってしまいます。この複雑な血糖の変動をモニターして毎日血糖がきちんとコントロールできているかをチェックすることは重要なことです。自分の血糖の変動をチェックすることで、食事や薬の調整の参考にもできます。最近ではごく少量の血液で血糖値が測定できるようになったため、医療機関でしかできなかった血糖の測定が、血糖自己測定器(SMBG)により可能になり、自宅でも簡単に血糖が測定できるようになっています。きめ細かく血糖値が測定できるようになるため、血糖のコントロールがしやすくなります。

血糖自己測定器(SMBG)についての説明とポイント

血糖コントロールに非常に有用な血糖自己測定(SMBG)ですが、基本的には、消毒綿で採血する部分となる指先を消毒し、採血器具で米粒の半分ぐらいの血液を出し、その血液を吸引し測定を行います。医療機関にいかなくても厳密な血糖値の測定をすることにより血糖コントロールを可能にしてくれる自己血糖測定器は、患者自身が消毒綿、採血針、採血器具、測定チップといった器具を使わなければならず、きちんとした消毒、正確な採血をしないと正確な値を測定できませんし、使用済みの器具の処理もきちんと行わないといけません。開封した測定用チップを長時間放置すると測定値が正確でなくなりますし、採血量が少なければ正確に測定できませんし、消毒液が乾かないうちに針を刺して採血すると血液に消毒液が混じってしまうこともあります。測定器は高齢者でもできるように工夫をされていますが、多くの器具を患者が正確に使うことができるように、しっかりと患者が理解しているかどうかを確認しながら説明していく必要があります。今では、1型糖尿病を除く2型糖尿病におけるインスリン自己注射指導に際して、血糖自己測定に基づく指導を行なった場合にはインスリン自己注射指導管理料に加算して、血糖自己測定指導加算がつくようになっています。また病院で血糖を測定する場合は静脈から採血するのに対し、自己血糖測定では指先の毛細血管からの採血となり、血糖値が多少高めに出てくるケースもあります。測定器のメーカーによっては測定値を補正しているものもあるので、測定値が違ってでてくる場合もあります。こうしたことも頭に入れておく必要があります。
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