医療従事者と医療関係者・医薬関係者との違い

公開日: 2016年03月28日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
いろいろな法文や雑誌を読んでいると、似たような言葉を目にします。医療従事者・医薬関係者・医療関係者もそういったよく似た言葉のグループの1つで、医者や薬剤師がその中に入るのであろうことは想像できますが、いったいどういった違いや使い分けがあるのかというと非常にわかりにくくなっています。

医療従事者の範囲は、通知で示されている

『医療従事者』については、平成20年に厚生労働省から出されて通知において、その範囲が示されています。この通知は、医療広告ガイドラインに関連して出された通知で、専門家として医療広告できる有資格者の範囲を定めるという意味合いが強くなっています。その通知によると、医療従事者の具体的な範囲は、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、歯科衛生士、診療放射線技師、歯科技工士、臨床検査技師、衛生検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、臨床工学技士、義肢装具士、救急救命士、言語聴覚士、管理栄養士又は栄養士となっています。つまり医師や薬剤師、看護師にとどまらず、医療に関与する資格者を幅広く網羅した形になっています。一方、『医療関係者』は、医療法により定義されていて、医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手としています。医療法では、『医療』について生命の尊重と個人の尊厳の保持ということをあげ、その中での医療の担い手として医療関係者を示しています。また医療法では『調剤を実施する薬局』は、病院や診療所、介護老人保健施設とともに、『医療提供施設』として位置づけています。

ルールによって指し示す範囲が違ってくる医薬関係者

『医薬関係者』においては、いろいろなところでの定義があり、若干指している範囲が異なっています。医療用医薬品の公正な取引や適正なパンフレット作成などに欠かせない「医療用医薬品プロモーションコード」では、医薬関係者について、医師、歯科医師、薬剤師、看護師等の医療担当者の他、特約店(卸)社員、医学部・薬学部学生等と解釈しています。医療とは異なり、特約店(卸)社員や、まだ医師や薬剤師になっていない医学部・薬学部の学生も医薬関係者ということになります。『医薬関係者』という言葉は、医薬品医療機器法の第一条の五で「医薬関係者の責務」という形で出てきます。薬局開設者、病院、診療所若しくは飼育動物診療施設の開設者、医薬品の販売業者、医療機器の販売業者、賃貸業者若しくは修理業者又は医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、その他の「医薬関係者」という記載があり、販売業者や賃貸・修理業者、獣医師なども含んでいます。ルールや目的によって多少その指し示す範囲は多少違ってくるところがあり注意が必要ですが、大雑把に言うと、『医療従事者』・『医療関係者』は医療に純粋に関与している人たちで、『医薬関係者』は、学生を含んだり、獣医師や販売業者など幅広く医薬に関与した人を指すことになります。
このエントリーをはてなブックマークに追加
Crown 転職サイト比較 ランキング