POSを考え患者側にたった視点が大切なSOAP

公開日: 2016年02月01日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
SOAPとは、POS(Problem Oriented System)によって得られたデータを内容ごとに分類・整理して分析していく一つの手法です。それでは、POSとは何かというと、ひと言でいうと問題指向型システムということになります。提唱者であるWeed博士によると、患者が持っている医療上の問題に焦点を合わせて、その問題をもつ患者に対して最高の接し方(best patient care)を目指し努力するための一定の作業システムということになります。

POS≠SOAPと言われますが、どういうことなのか

薬品名や用法用量などが同じ処方箋があったと仮定すると、処方箋に記載された処方は同じだったとしても、この処方箋に隠れた問題(Problem)は、必ずしも同じではなく患者によって違います。この患者の個別性を重視して薬学的介入を行って問題解決のために合理的・系統的に情報収集をして、それを評価し、プランを立て実行し、それを鑑査するという一連の流れがPOSということになります。SOAPは、POSを上手に活用していくための記録方法と言えます。そしてSOAPの内容をもとに、計画が立てられ実行され、鑑査され必要であれば修正されていくというのがPOSの流れになっていきます。よくPOS≠SOAPであるとか、POSは単に記録することとは違うというようなことが、ネットや書籍などに記載されています。薬歴を作成するときに、患者からいろいろ聴取し、処方箋を見ますが、それをSOAPにより記録をしていきます。SOAPは、Subjective Data(主観的情報)、Objective data(客観的情報)、Assessment(判断評価)、Plan(計画)の頭文字を取ったものです。薬歴を記載するときにSOAPによる方法がよく用いられますが、主観的情報は、患者から聞いたことをなるべくそのまま、客観的情報とは処方内容や検査結果の他に、患者の行動や薬剤師が説明した内容、患者に訪ねた内容などが含まれます。そして、主観的情報と客観的情報から薬剤師が判断した内容や感想が判断評価になります。計画は薬剤師が実際に行った内容、スタッフへの情報提供、患者指導計画、次回チェックすべきことなどが該当します。

薬歴管理でSOAPを使うとき一番大切にすべきこととは

POSは問題指向型システムということになりますので、SOAPを記載するときの一番大切な要素は、問題の解決を意識して記載されているかどうかということです。ここが単に記録することとは違うPOSのための記録方法であるSOAPの重要ポイントです。薬剤師に求められる重要なポイントは、患者側の立場に立つという視点です。患者側の立場として見たときに薬剤師として解決できる問題点は何なのかということを常に意識し、服薬指導したときの考えや取り組んだ内容をしっかりと記録し、次回指導する薬剤師にしっかりと伝えていくことが大切です。また情報の共有化ということが大きなカギとなり意識しなければなりません。SOAPは、まさに“石鹸”のように問題を洗い出して浮きだたせ、そしてサッと洗い流して解決していくためのものと言えるでしょう。
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