質の良い医療提供のために必要な病院機能評価

公開日: 2016年05月23日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
病院機能評価は、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動・機能が適切に果たされているかをチェック・評価する仕組みで、公益財団法人である日本医療機能評価機構が行っているものです。病院機能評価は、所定の評価項目に従って病院の活動状況を評価するもので、一番の目的は、評価によって出た結果に基づき、明らかになった課題に対して病院がさらなる改善に取り組み、医療の質のより一層の向上を図っていくことになっています。

プロ集団が評価する病院機能評価と認定病院

病院機能評価については、国民が安全で安心な医療が受けられるように4つの評価対象領域からなる評価項目により、病院組織全体の運営管理や提供される医療について評価されていて、専門集団によりしっかりした評価が行われます。診療管理・看護管理・事務管理といった専門領域のスペシャリストを配したサーベイヤーと呼ばれる評価調査者達が、チームとなって病院を訪問し審査を行っています。サーベイヤーは中立性・公平性を重んじられ、病院管理経験等の一定の資格要件に加え、日本医療機能評価機構の研修を修了することが義務づけられています。病院機能評価をされ、一定の水準を満たしているとされた病院は『認定病院』となりますが、全国の約3割の病院が認定病院として認定されています。認定病院には、認定証、認定シンボルマーク、認定病院ポスターなどが発行されるほか、公益財団法人日本医療機能評価機構のホームページにも掲載されます。認定病院は日常生活圏域等の医療を支える中小規模病院として一般病院1、二次医療圏等の急性期医療を中心として支える基幹的病院としての一般病院2、リハビリテーション医療を担うリハビリテーション病院、療養病床等が中心となる慢性期病院、精神科医療を行う精神科病院、緩和ケアやホスピスを保有している緩和ケア病院の6種があります。いずれも病院機能評価の受審申込、書類審査を経て訪問審査が行われ、認定されることになり、認定後も病院の継続的な質改善活動が確認され、認定更新されることになっています。

病院機能評価で問われる評価対象と認定病院の基準

病院機能評価で問われる評価対象領域としては、病院組織の基本的な姿勢として患者の安全確保・患者中心の医療が推進されているか、診療・ケアにおいて確実で安全な医療が実践されているか、確実で安全な診療・ケアを実践する上で求められる機能が各部門において発揮されているか、良質な医療を実践する上での病院組織の運営・管理がしっかり行われているかということが示されています。病院機能評価については、S(秀でている)・A(適切に行われている)・B(一定の水準に達している)・C(一定の水準に達していない)の4段階で評価され、各項目がB以上であると特段な理由がない限り『認定病院』に認定されることになります。
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