スマホで待ち時間ゼロを目指す処方箋送信アプリ

公開日: 2016年05月30日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
調剤薬局が患者さんにできるサービスはいろいろありますが、その中で患者さんが不満に思っていることの一つに調剤の待ち時間があります。朝から病院の受付をしたのに、やっと診察の番が回ってきたのは1時間以上過ぎてから。やっと診察室にはいったら数分で診察が終わり、病院・クリニックでの会計と処方箋をもらうのにさらに30分待たされ、また調剤薬局で待たされる。10分経ち、20分経っても呼ばれない。半日完全につぶれてしまう。病院やクリニックでさんざん待たされてきている患者さんにとっては、調剤薬局に来局するころには、イライラもピークなっていることもままあり、クレームやトラブルの原因にもなりかねません。それを解決する一つの方法として、処方箋送信アプリがあります。

処方箋送信アプリサービスの仕組みとは

薬局での待ち時間対策としては、雑誌を置く、自動血圧計など健康関連グッズを置く、子供用スペ―スやおもちゃを用意するといった工夫や、調剤する時間の提示、近くのショッピングセンターで買い物を奨めるといったことをやられているところもあります。しかし、薬局にスペースがなかったり、近くに買い物ができるような場所がなければそういうわけにもいきません。そこで最近よく行われるようになってきているのが、処方箋送信アプリを用いた調剤サービスシステムです。そのサービスの仕組みは、まず患者さんが、処方箋送信サービスを行っている薬局グループのアプリをダウンロードし登録します。患者は、病院やクリニックで診察が終わり、処方箋をもらった時点で、それをスマホで撮影して、その画像を自分が調剤してもらう予定の薬局へ送信します。そうすると、薬局の方から現在の調剤状況などを加味して、調剤が終わる予定の時間や、処方箋に記載された医薬品の在庫があるか、またない場合は取り寄せまでの時間が返信されてきます。患者さんは、調剤終了予定時間をすぎた適当な時間を見計らって薬局に行けば、待ち時間ほぼゼロで薬を受け取ることができます。

処方箋送信アプリが盛んに行われるようになってきた理由

処方箋送信アプリを用いたサービスを行っている薬局はここのところ急増してきていますが、その背景には、2014年春に処方箋のメールなどによる電送を許可する通知が出されたことにより、スマホのアプリ開発が相次いだことがあげられます。最近は、健康・美容情報はもちろんのこと、便や睡眠などの状態を日記のようにつけ、それに従っていろいろと生活のアドバイスをしてくれるアプリまで登場しています。そんな中、総務省が2014年に発表した「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査の結果」によると、スマホの普及率はすでに6割を越えていて2012年は30%だったのが、たった2年で倍増しています。年代別で見ても、8割以上となっている若い世代はもちろん、40代で7割、50代で5割と多くなっています。特筆すべきは50代で、2012年では1割ちょっとだった利用率が、2014年でいっきに5割と急激な伸びとなっています。このことは、今後はスマホをどんどんと使いこなす高齢者が増えていくことを暗示しています。ますます、スマホアプリを使ったサービスが増えていくものと思われます。
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