平成28年度診療報酬改定における諮問

公開日: 2016年03月23日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
2016年1月13日、平成28年度度診療報酬改定について、厚生労働大臣から中央社会保険医療協議会(中医協)に諮問書が出されました。そこで平成28年度の診療報酬における、改訂の基本的視点と具体的方向性について示されています。

かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師が評価される改訂

薬剤師として関係が深い基本的視点としては、質の高い医療が適切に受けられ、介護サービスと連携するなど切れ目のない提供体制の確保と、在宅医療や訪問看護などの整備、質の高い医療提供体制と地域包括ケアシステムの構築があげられています。その中で具体的な方向性として、患者の薬物療法の有効性・安全性確保のための服薬情報の一元的な把握と、それに基づく薬学的管理・指導が行われるように、かかりつけ薬剤師・薬局の機能を評価することがあげられています。さらに医療機関間の連携や地域包括ケアシステムの推進のために、医師、歯科医師、看護師とともに薬剤師等による多職種連携の取組強化があげられています。かかりつけ薬剤師・薬局の評価は、患者にとって安心・安全で納得できる効果的・効率的で質が高い医療の実現という視点からも、重要視されていて、その評価に関しては、かかりつけ薬剤師の要件を診療報酬上で明確化した上で、薬学管理料の中でそれを評価していく仕組みを新設するとしています。具体的な要件等については明らかにされていません。

調剤報酬関連で好ましいとされる薬局

調剤報酬関連では、基準調剤加算や、薬剤服用管理指導料(薬歴指導料)、調剤基本量料、大型門前薬局の評価などを見なおす他、かかりつけ薬剤師の評価導入や分割調剤の活用拡大についても正式に骨子として記載されています。今後パブリックコメントを通じて、議論されていくことになります。「かかりつけ薬剤師・薬局の評価」、「後発医薬品の使用促進」、「残薬や重複投薬、不適切な多剤投与・長期投与の減少」、「いわゆる「門前薬局」の評価適正化といった内容が主要な柱になっています。医薬品の備蓄品目数や24時間体制、在宅業務体制など一定の基準をクリアした薬局に加算する基準調剤加算についても、検討され、開局時間の明確な規定や相談時のプライバシーへの配慮、在宅訪問の実施などの要件などが見直される予定になっています。薬歴指導料では、患者が同じ薬局に2回目以降もお薬手帳を持って来局した場合の点数を低くし、紙媒体と同等の機能を備えていれば、電子版のお薬手帳でも同様の扱いとすることが検討されています。分割調剤の活用拡大では、長期処方による薬剤の安定保存が困難、患者が初めて後発医薬品を試して服用といった現行要件に加えて、やむを得ない事情がある場合などに分割調剤の活用を可能するとしています。さらに患者宅にある服用薬を持参させた上で管理・指導を行うことで残薬削減等に取り組むことを評価するとしています。まだ骨子の段階ですが、これをもとにパブリックコメントが出されていて、この方向を軸とした今後の方向や診療報酬の具体的な内容が議論されていくことになります。
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