2016年4月1日から施行される健康サポート薬局のあり方

公開日: 2016年03月30日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
今後の薬局のあり方をめぐって、2015年9月に取りまとめられた「健康サポート薬局のあり方について」を踏まえて、「健康サポート薬局」の基準及びその基準に適合する場合における健康サポート薬局である旨の表示及び公表について、2016年2月12日に省令、告示、厚生労働省医薬・生活衛生局からの局長通知が出されました。これにより、健康サポート薬局制度がいよいよ今年2016年4月1日より施行となります。健康サポート薬局である旨を表示するときは、あらかじめ都道府県知事等へ届出が必要となり、厚生労働大臣が定める健康サポート薬局としての基準に適合する必要があります。適合していることを明らかにした届出書類添付書類を添付して健康サポート薬局としての届出を薬局開設者が届出することになります。

健康サポ―ト薬局になるための要件の告示

健康サポート薬局である旨を表示しようとする場合、添付書類には、かかりつけ薬局としての基本的機能があるか、健康サポートを実施する上で地域における連携体制は構築できているのか、常駐する薬剤師の資質は適切か、設備はきちんとしているか、表示は適切に行われているか、要指導医薬品等や介護用品等の取扱いは適切か、開店時間は基準を満たしているか、健康サポートの取組はできているかといったことが確認されます。かかりつけ薬局としての基本的機能としては、患者がかかりつけ薬剤師を適切に選択でき、患者が受診している全ての医療機関を把握されていて、要指導医薬品や一般用医薬品を含めた患者の服用情報等を一元的かつ継続的に把握し、薬剤服用歴の記録をするといったことが求められます。さらに残薬管理をはじめ懇切丁寧な服薬指導及び副作用等の状況を把握し、お薬手帳の意義・役割を説明した上でその使用を促し、かかりつけ薬剤師・薬局を持たない患者には、その意義や役割を説明して、かかりつけ薬局・薬剤師をもつことを推奨するよう促すことも求められます。また、開店時間外でも、かかりつけ薬剤師が患者からの相談等に対応する体制を整備していて、過去1年間に在宅患者に対する薬学的管理及び指導の実績があることも、かかりつけ薬局の基本的機能の条件になっています。地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーションその他の地域包括ケアの一翼を担う機関における多職種と連携体制を構築していることも大切です。健康サポート薬局の要件には、平日の営業日において一定時間以上連続して開局しており、かつ、土曜日又は日曜日のいずれかの曜日には一定時間開局していることも大切で、人的面、時間的面でもハードルが高く、実質、一人薬剤師の薬局は、健康サポート薬局になるのは難しいものと考えられています。

健康サポ―ト薬局に常駐する薬剤師の資質レベル

健康サポート薬局の基準では、常駐する薬剤師の資質についても基準が設けられています。まずは健康サポート薬局に常駐する薬剤師は、技能習得型研修と知識習得型研修の両方の研修を受けて、研修修了薬剤師となる必要があるということになります。要指導医薬品等及び健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言、健康の保持増進に関する相談並びに適切な専門職種又は関係機関への紹介等に関する研修を修了する必要があります。健康サポート薬局に常駐する薬剤師の要件は、研修以外にも、一定の実務経験として過去に薬局の薬剤師としての経験が5年以上あるものとしています。そして研修修了薬剤師は、かかりつけ薬剤師としての役割が果たせるよう、当該薬局で業務を行っている薬剤師である必要があり、研修を積極的に受けるなど自己研鑽に努めることとされ、研修修了証については有効期限を設けられることになっています。
このエントリーをはてなブックマークに追加
Crown 転職サイト比較 ランキング