患者さんに接しながら仕事できるのが魅力の病院薬剤師

公開日: 2015年02月20日
著者: 薬ハピ編集部
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病院・クリニック「病院薬剤師の主な業務内容」

病院・クリニックの薬剤師の仕事は多岐にわたります。病院の規模やタイプ、運営状況や経営状況、業務内容によって、働きがいも違ってきます。

病院勤務では、同じ医療チームの一員として医師や看護師など他部署と連携しながら働くことになりますので、コミュニケーション能力が重要です。薬剤師としての知識やノウハウだけでなく、状況に応じて臨機応変に的確な対応が求められます。特に病棟で働く「病棟薬剤師」は、入院患者さんの症状や顔を診ながら、薬に飲み残しはないか、適性使用しているかといったことを確認するのも仕事です。患者さんとの接点も多く人気のある業種ですが、丁寧で誠実な対応と心配りが必要になります。

幅広い業務を経験することで、専門性を高めていくこともできます。専門の診療科目がある病院では、専門薬剤師(がん、感染制御、精神科、妊婦・授乳婦、HIV感染症)として新薬や最新の知識・技術を得ることもできます。勤務する病院の規模や環境によっても業務内容も異なるので、入職の際はできるだけ早くその職場での仕事の仕方を覚えるようにしましょう。

病院・クリニックの薬剤師の業務は、以下のように大きく6つに分けられます。ただし、病院の種類や規模、経営状況によって、薬剤師の業務内容も異なります。また、人数不足の病院では複数の業務を兼務することもあります。

  1. 調剤(外来調剤/入院調剤)
  2. 服薬指導
  3. 注射剤/混注剤の調剤
  4. TDM(薬物治療モニタリング)
  5. DI(Drug Information)
  6. 薬品管理

1.調剤(外来調剤/入院調剤)

「外来調剤」は外来の患者さん向けの業務、「入院調剤」は入院している患者さん向けの業務です。どちらも医師の書いた処方箋に基づき、内容を確認して、必要があれば疑義照会をします。薬の飲み合わせや副作用、量・飲み方などもチェックし、個々の患者さん一人ひとりに合わせて調製をしていきます。なお、病院内で調製され、その病院内で使用される製剤のことを「院内製剤」といいます。市販されている薬では効果が得られない場合や、市販の剤形(薬の形)のままでは治療に使用できない場合など、その時々のニーズに応じて仕事をしていきます。


2.服薬指導

外来の患者さんでも入院中の患者さんでも手渡した薬が正しく使えるように、薬の効果・使い方・注意点などを説明する業務です。患者さんにあわせて副作用チェックも行います。また、病棟での業務の場合、「薬剤管理指導業務」と呼ばれる医師や看護師などと連携をとりながら行うチーム医療もあります。客観的なデータを収集した上で薬物治療の進行状況を入院中の患者さんに伝え、薬に関する情報提供や相談・質問にも応じるなど、一人ひとりに寄り添った指導を行います。


3.注射剤/混注剤の調剤

注射薬の調剤を行う業務です。医師の書いた処方箋の内容を確認して調剤しますが、注射剤は作用の強いものが多く、血管内に直接投与されるものでもあるため、投与量・経路・速度・期間などを特にチェックする必要があります。急性の病状に応じても処方内容が細かく変化するため、1回分ずつ調剤します。また混合すると濁ったり、薬の効力が落ちるものもあるため、そうした性質の変化も事前に確認しておく必要があります。調剤は、注射薬混合調製業務(いわゆる混注業務)も含めて無菌調剤室(クリーンルーム)で行います。


4.TDM(薬物治療モニタリング)

患者さんにとって最も安全で効果的な薬物投与ができるよう、医師とともに計画を立てる業務です。患者さんは個々人で血中濃度が異なるため、薬物が有効に働くか、副作用の危険はないかなどを、解析データにもとづいて検討していきます。なお、すべての薬剤や患者さんに対して行うわけではなく、特に“さじ加減”が難しい投薬する際に行います(痙攣を止める薬、抗生物質、臓器移植に用いる免疫抑制剤など)。


5.DI(Drug Information=医薬品情報)業務

DI(Drug Information)とは「医薬品情報」のことで、病院内にある医薬品情報センター(DIセンター)などでの業務を指します。医薬品の情報を収集・整理・保管しながら、その情報そのものが信用できるかどうかといった専門的な評価も行います。また、新たに発見された薬効成分や、新薬の効果効能・副作用など、最新の薬学情報をできるだけ早く医師や看護師に提供することが、実際の患者さんにとってのより最適な薬物療法にも繋がります。ですから、日頃から病院内のスタッフとコミュニケーションを取っていく仕事でもあります。病院によっては定期刊行物などを発行して情報共有を図ったりもしているので、そうした原稿を書くことも仕事となる場合があります。


6.薬品管理

  病院内で使用されるすべての医薬品を管理する業務です。各部署への供給や在庫数の確認だけでなく、温度・湿度・光などで薬の品質に変化が起こらないよう万全を期す必要があります。また、麻薬、覚醒剤原料、向精神薬などは法制にのっとった管理が義務付けられています。さらに血液を原料とする医薬品については、製造番号や使用した患者さんの情報・投与量などを20年間にわたって管理・保管するのも仕事です。
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